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猫を抱いて象と泳ぐ

2009 - 07/22 [Wed] - 22:33

小川洋子(著) 「猫を抱いて象と泳ぐ」★★★★☆

猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
(2009/01/09)
小川 洋子

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廃バスに住む巨漢のマスターに手ほどきされ、チェスの大海原に乗り出した孤独な少年。彼の棋譜は美しいが、姿を見た者はいない…。伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、密やかな奇跡の物語。

話題となった「博士の愛した数式」では、数学の美しさや神秘さを数式を使って教えてくれた著者が、今回はチェスによって新たな神秘的な世界へ誘ってくれる。将棋は幼い頃からよく友人や大人たちとさしていたが、チェスはルールすらよくわからない。読む前はそんなルールすら知らないのに物語についていけるのか心配だったが、そんなものは不要だとすぐにわかる。もう一つ疑問だったのがタイトルの「猫を抱いて象と泳ぐ」。幼い頃は水泳選手だったが、当たり前のことだが猫を抱きながらも象と一緒に泳いだ経験もない。不思議なタイトルに手招きされるかのように、それがどういった意味なのか知ることになる。この物語ははじめから不思議な世界観をかもし出している。主人公の少年は、唇が閉じたまま生まれてきてしまい、すぐに手術で切開したが言葉数少ない寡黙な少年に育っていく。そんな主人公の架空の友達は、デパートの屋上で生涯を終えた象のインディラと、壁に挟まり出られなくなった女の子のミイラ。そいて幼少期に出会ったマスターにチェスを教えてもらい、やがては、「盤上の詩人」と謳われた天才アリョーヒンの再来として、「盤下の詩人」リトル・アリョーヒンと呼ばれるまでになる。チェスは深い海のようであり、駒が奏でる音はそのプレーヤーの人生そのものでもある。対戦している以上は勝った者が勝者だが、チェスでは最強の手が最善とは限らないなしい。盤上で奏でられる音に耳をすませて、その時々で最も美しい詩を綴ることが大切らしい。棋譜の数は通常決まっているのだが、リトル・アリョーヒンに言わせれば宇宙の粒子よりも多いとのこと。人生をチェスに例えるならば、まだボクはそんな美しい詩を綴れてはいないだろう。しかしその時の閃きや想像力や発見で、人生の1ページを綴ってみたいものだ。物語は終始物静かに進められていき、驚きなどは一切ないのだが、チェスを通じてなぜかこの不思議な世界に酔いしれてしまい、海底深くまで沈んでいってしまう感覚になる。通常では味わえないような不思議な余韻に浸れる。あまりこういった作品にはめぐり合えないので、なんだかとても言葉では言い表せない感覚。

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こんにちは~!

ほほぅ~、レビューを拝見しまして、かなりそそられました。
チェスは全くわからないけど、読んでみたくなりました。
本を読んだ後の不思議な余韻って、心地良いですよね~。
最近そういう感覚を久しく体験していないので、じんわりと酔いしれたいわぁ。

>ナボさん
こんにちは!
そそられていただけたようで嬉しいです。チェスが分からなくても、優しく教えてくれるような文章にホッとしてしまいます。読書の後の不思議な余韻はとてもいいものですね。ボクも久しぶりに味わったので、ナボさんもカタログギフトの合間にでも読んでみてくださいね(笑)
コメントありがとうございました。

ひそやかな静けさに満ちた物語でしたね。
さりげなく、引き込まれていました。
結末はリトル・アリョーヒンが何とも愛おしく思えて、哀しかったです。

>藍色さん
こんにちは!
静けさがとても読んでいて心地良かったです。
さりげなく引き込まれていく感覚もよくわかります。
結末はちょっと哀しかったですが、より一層にリトル・アリョーヒンが愛おしく感じられたような気がします。
TB,コメントありがとうございました。

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