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ヒア アフター

2011 - 02/26 [Sat] - 18:51

「ヒア アフター」★★★☆
原題:Hereafter
監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、ブライス・ダラス・ハワード、他
hereafter
ストーリー:霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。【シネマトゥデイ】

80歳になっても意欲的に作品を作り続ける、巨匠クリント・イーストウッドの新作は、それぞれの立場で死後の世界を考えるようになった三人が、悩み苦しみながらも生と向き合っていくヒューマン・ドラマ。登場人物たちは、それぞれ違えども、死後の世界というものを身近に感じている。霊能力者であるアメリカ人のジョージは、その才能の為に悩み苦しみ疲れ果て、女性キャスターのフランス人のマリーは、大津波に巻き込まれ臨死体験をし、不思議な体験をする。イギリスの少年マーカスは、双子の兄を交通事故によって亡くし、なんとかして亡くなった兄と話しがしたいと願う日々…。三者三様ではあるがそれぞれが死というものを感じ、そんな死というものにとりつかれた三人が、ロンドンで人生を交差させていく。色彩をなるべく抑えた感じで、ゆっくりじんわりと心に伝わってくるのが心地いい。そうしたテンポがあるからこそ、ドロドロとした死後の世界というものではなく、そこから生について考えさせられる部分があるように思われる。静かな語り口で淡々と物語は進んでいき、死後の世界を明確にする訳でもない。ただ、死んだ者の想いは、生きている者の心に詰まっているということを教えてくれる。ゆっくりとこみ上げてくるモノがあるのだが、ラストはちょっと物足りなさを感じてしまったのが残念だった。

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ウォール・ストリート

2011 - 02/16 [Wed] - 15:32

「ウォール・ストリート」★★★☆
原題:Wall Street: Money Never Sleeps
監督:オリヴァー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、キャリー・マリガン、ジョシュ・ブローリン、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラ、他
wall_street
ストーリー:2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。2008年、勤め先が経営破たんに追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であるゲッコーに近づき、ある提案を持ちかける。【シネマトゥデイ】

インサイダー取引を題材にし、マイケル・ダグラスにオスカーをもたらした「ウォール街」の23年ぶりの続編。金融破綻した現在だからこそ、作品から考えさせられるものが多い。前作は確か観たような記憶があるのだが、当時はまだ幼くあまりこういった作品がよくわからなかった。そもそもバブル期をを知らない世代ということもあり、マネーゲームといえば一昔前の●リエモンなどと言われた方がピンとくるものだ。そんなことくらいしか知らないボクでも、映画の前半に描かれている投資家たちの姿を見ていると、これから先に底なしの地獄が待ち受けていると恐怖すら感じてしまう。リーマンショック以降の悪夢のような現在を、ゴードン・ゲッコーは予測していた。虎視眈眈と機会をうかがい、鋭い牙を研ぎ澄ましたかのような視線は寒気を感じるのだが、彼だけが現実を傍観者的な態度であざ笑うかのように見透かしているようにも感じられる。そんな彼に近づき、恩人のために復讐しようとするジェイコブの登場で、より一層にゴードン・ゲッコーという男の真意が分からなくなってきてしまう。小難しい経済は理解するのに時間がかかりそうだが、ゴードン・ゲッコーという偉大な悪役の復活劇を観ることができるのが一番の楽しみ。社会派作品として鑑賞してしまうとなんだか物足りなさを感じてしまうが、善悪だけでは測りかねない人間の深層心理を垣間見れる作品。

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ザ・タウン

2011 - 02/11 [Fri] - 22:53

「ザ・タウン」★★★☆
原題:The Town
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、レベッカ・ホール、ジョン・ハム、クリス・クーパー、ブレイク・ライヴリー、ジェレミー・レナー、他
thetown
ストーリー:綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグ(ベン・アフレック)は、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす。そんな中、彼女は魅力的な男性に出会うが、その男性こそが自分を人質にしたダグだった。【シネマトゥデイ】

全米でも有数の犯罪多発地域であるボストン・チャールズタウンを舞台に、強盗稼業を営む男が、一人の女性との出会いをキッカケに、新たなる人生の一歩を踏み出そうとする姿を描いていく人間ドラマ。タイトルの通りで、街をテーマとした物語。しかしその街では、ドラッグや売春、そして暴力などが日常茶飯事に行われており、それが当たり前の荒んだ街。そこで暮らす人々はそんな街から抜けだしたくとも、抜け出せないのが現実としてあり、多くの人々がその街で死んでいく。そんな街だからこそ、強盗も親子で家業として成立してしまい、いつの間にか見えない呪縛のようなモノが体中に深く沁み込んでいる。そんな環境で育った主人公でありながらも、なぜか感情移入していってしまう。犯罪者でありながら、どこか人柄の良さが滲み出ており、いつしか想いを抱いていってしまう女性に嘘がバレてしまうのではないかと、観ているこちらもハラハラしてきてしまう。それでも男は犯罪から足をなかなか洗えずに、大切な女性とも徐々に心の距離ができていき、最後の仕事だと自分に言い聞かせてハイリスクの伴う大勝負に出る…。いつの時代でも、きっとこのような事が何度も繰り返され、多くの痛みや悲しみを生んできたことだろう。それが幾重にも積み重なり、我々の心に深く刻み込まれているからこそ、物語の登場人物たちの何かが伝わってくる…。アクションシーンも見所が多く、監督・脚本・主演を務めたベン・アフレックの魅力が詰まった作品。

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GANTZ

2011 - 02/05 [Sat] - 19:40

「GANTZ」★★★
監督:佐藤信介
出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、夏菜、綾野剛、水沢奈子、千阪健介、白石隼也、伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之、他
gantz
ストーリー:まったく就職が決まらない大学生の玄野(二宮和也)と、彼の幼なじみで正義感の強い性格の加藤(松山ケンイチ)は、電車にひかれて命を落としてしまう。しかし、黒い謎の球体“GANTZ”が彼らを呼び出し、“星人”と呼ばれる異形の敵との戦いを強いる。加藤は争いを避けるが、玄野はサバイバルに身を投じることを決意する。【シネマトゥデイ】

累計1200万部を販売した奥浩哉の人気SFコミックを、二宮和也と松山ケンイチ主演で実写映画化した2部作の前編。原作は少しだけ昔に読んだことがあるのだが、あまりあの絵が好きではなかったので読むのを止めてしまった。近頃ではマンガの実写化が多くあるが、GANTZに関しては二部構成ということもあり、良くも悪くも前編は後編につなげるための布石といった印象が強いような気がする。冒頭から死んだはずの人間たちが、GANTZに召喚され謎の星人と呼ばれる敵と生死をかけて戦っていく。意味もわからずに不条理な世界で戦っていく姿は緊張感があっていいのだが、どこかCGとの融合がイマイチといったように目に映ってしまうのが残念でならない。SF作品なのでその世界観に馴染まなければ感情移入するのが難しい。しかし現実世界から切り離された世界で戦う姿は、非現実世界であるにも関わらず、不思議とリアルな何かを映し出しているように感じられるのも、SF作品ならなのかもしれない。ラストである人物が登場して後編への期待を膨らませてくれる。やたらとツッコミ所も多いのだが、それなりにカッコイイ作品に仕上がっているので、SF娯楽作品として独特な世界観を楽しむのもいいだろう。

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ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

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