映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

  JUKEBOXのナビゲーター   トップページ > 2009年07月  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コレラの時代の愛

2009 - 07/28 [Tue] - 23:49

「コレラの時代の愛」DVD鑑賞★★★
原題:Love in the Time of Cholera
監督:マイク・ニューウェル
製作:アメリカ、2007年
主演:ハビエル・バルデム、ジョバンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ローラ・ハリング、リーブ・シュライバー、ジョン・レグイザモ、他
cholera
貧しい電報配達員のフロレンティーノは、裕福な商人の娘フェルミーナに一目ぼれ。一度はプロポーズに成功するが、彼女の父親によって2人は離ればなれに。遠く離れても恋の電報を送り続けるが、彼女に結婚話がもちかかる。【MovieWalker】

ノーベル文学賞作家であるガルシア=マルケスの同名の原作を映画化した作品。たった一人の女性に愛を永遠に誓った男を、主演のハビエル・バルデムがとてもキモいのだが、なぜかとても少年のようなピュアな瞳で熱演している。一目惚れした美しい女性を半世紀以上も愛し続ける男。半世紀もまだ生きていないので、どれ程長く辛い日々かは全く想像できない。しかしこの男は心は純潔を貫き通すと誓いながら、肉体関係を持った女性の数は622人。コレラの前に、よく性病に感染しなかったのかと不思議に思うほどの莫大な経験人数。昔コレラは不治の病と恐れられていた病気だが、恋の病は未だに特効薬すらみつからぬ不治の病であろう。手紙だけで情熱的な若い恋を育んだ二人だが、あっさりと娘の父親に関係を引き裂かれてしまい、娘は他の男と結婚してしまう。そしてその愛する女性が夫を亡くすまでの51年9か月と4日をひたすら待ち続け、夫が亡くなった日にプロポーズするという無神経ぶり。正直ここまでの内容からして、一体何処が純愛なのかと疑問に感じてしまうのだが、そこはややロマコメ要素を取り入れたからだろうと無理矢理納得させてしまう自分がいる。恋文で幻想を抱き、一生その女性に対する幻想を抱き続ける姿勢は、大人になるにつれて失われていくモノ。いつまでも初恋を忘れずに一途さを表現したハビエル・バルデムの演技は、次第に純愛物語なのだと感じさせてくれるものがある。しかし70代同士のベットシーンはちょっと抵抗がありすぎました…。生涯愛し続けられる女性はなかなか現れるわけではないが、なるべくならば半世紀以上も待つのは避けたいものです。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

スポンサーサイト

青い鳥

2009 - 07/25 [Sat] - 11:34

「青い鳥」DVD鑑賞★★★★☆
監督:中西健二
製作:日本、2008年
出演:阿部寛、本郷奏多、伊藤歩、重松収、太賀、鈴木達也、荒井萌、篠原愛実、他

青い鳥 [DVD]青い鳥 [DVD]
(2009/07/24)
阿部 寛本郷奏多

商品詳細を見る
前学期に野口という男子生徒がいじめを苦に自殺未遂を起こした中学校に、村内という臨時教師が赴任する。村内はすでに転校した野口の机を教室に戻し、生徒たちを激しく動揺させ、その事は教師や保護者たちの間でも問題に。【MovieWalker】

重松清の同名連作短編集の中の作品を映画化した作品。吃音症の臨時教師と生徒たちの葛藤と心の交流を描き、現代の深刻なイジメ問題について描いていく人間ドラマ。いじめによって自殺未遂のあった中学校を舞台に、臨時派遣教師としてきた村内。彼は吃音症というハンディキャップを持ちながらも、本気の言葉を生徒達に投げかける。本気の言葉を本気の気持ちで聞いて欲しいという彼の熱意は、はじめは生徒達には届かなく、クスクスと笑い声が起きるような有り様。自殺未遂などなかったかのように、平穏に新学期を迎えている生徒達。そんな生徒達に、「忘れるなんて、ひきょうだな」と言い放ち、野口の机を元の場所に戻させて、毎朝無人の机に向って挨拶し続ける村内。生徒達にとっては罰を与えられているような気持ちになってしまうのは理解できる。いじめ問題を反省し、過去と決別しようとしている学校全体の雰囲気の中、彼の行動が学校全体に動揺を誘っていく。人間忘れることができるから生きていけるものだと思うが、絶対に忘れてはいけないこともある。大人のご都合主義ともいえる体裁振った態度を見慣れてきた生徒達にとっては、村内は得体の知れない人間であり恐怖すら感じてしまうもの。吃音症であり滅多に口を開かない村内の真意は明らかにはされていないのだが、彼の一つ一つの行動にはなんらかの意味があるのだと気付かされる。本気の言葉を投げかけることによって、一番大切なこととは何かを伝えたいという想いが、不器用ながらも阿部寛の演技からひしひしと伝わってきた。一方、一度だけいじめに加担してしまった園部役の本郷奏多の演技も素晴らしい。一番演技力が必要な生徒役なのだが、14歳のナイーブな感性を見事に表現している。この作品で最も素晴らしいと感じるのは、リアリティある生徒達の演技。個々が特別演技力があるわけでもないが、それぞれの視線一つや何気ない表情から個性を感じられる。寡黙な教師の姿から、観る者に対して強く何かを訴え、心にとても響いてくる作品。いじめ問題という重いテーマだが、昔の14歳の頃の自分を重なり合わせて考えさせられた。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

猫を抱いて象と泳ぐ

2009 - 07/22 [Wed] - 22:33

小川洋子(著) 「猫を抱いて象と泳ぐ」★★★★☆

猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
(2009/01/09)
小川 洋子

商品詳細を見る

廃バスに住む巨漢のマスターに手ほどきされ、チェスの大海原に乗り出した孤独な少年。彼の棋譜は美しいが、姿を見た者はいない…。伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、密やかな奇跡の物語。

話題となった「博士の愛した数式」では、数学の美しさや神秘さを数式を使って教えてくれた著者が、今回はチェスによって新たな神秘的な世界へ誘ってくれる。将棋は幼い頃からよく友人や大人たちとさしていたが、チェスはルールすらよくわからない。読む前はそんなルールすら知らないのに物語についていけるのか心配だったが、そんなものは不要だとすぐにわかる。もう一つ疑問だったのがタイトルの「猫を抱いて象と泳ぐ」。幼い頃は水泳選手だったが、当たり前のことだが猫を抱きながらも象と一緒に泳いだ経験もない。不思議なタイトルに手招きされるかのように、それがどういった意味なのか知ることになる。この物語ははじめから不思議な世界観をかもし出している。主人公の少年は、唇が閉じたまま生まれてきてしまい、すぐに手術で切開したが言葉数少ない寡黙な少年に育っていく。そんな主人公の架空の友達は、デパートの屋上で生涯を終えた象のインディラと、壁に挟まり出られなくなった女の子のミイラ。そいて幼少期に出会ったマスターにチェスを教えてもらい、やがては、「盤上の詩人」と謳われた天才アリョーヒンの再来として、「盤下の詩人」リトル・アリョーヒンと呼ばれるまでになる。チェスは深い海のようであり、駒が奏でる音はそのプレーヤーの人生そのものでもある。対戦している以上は勝った者が勝者だが、チェスでは最強の手が最善とは限らないなしい。盤上で奏でられる音に耳をすませて、その時々で最も美しい詩を綴ることが大切らしい。棋譜の数は通常決まっているのだが、リトル・アリョーヒンに言わせれば宇宙の粒子よりも多いとのこと。人生をチェスに例えるならば、まだボクはそんな美しい詩を綴れてはいないだろう。しかしその時の閃きや想像力や発見で、人生の1ページを綴ってみたいものだ。物語は終始物静かに進められていき、驚きなどは一切ないのだが、チェスを通じてなぜかこの不思議な世界に酔いしれてしまい、海底深くまで沈んでいってしまう感覚になる。通常では味わえないような不思議な余韻に浸れる。あまりこういった作品にはめぐり合えないので、なんだかとても言葉では言い表せない感覚。

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

アマルフィ 女神の報酬

2009 - 07/21 [Tue] - 00:47

「アマルフィ 女神の報酬」★★★
監督:西谷弘
製作:日本、2009年
出演:織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、大塚寧々、伊藤淳史、小野寺昭、平田満、佐野史郎、福山雅治、他
amalfi
クリスマス目前のローマで日本人少女が失踪。G8外務大臣会合へのテロの予告を受け、現地入りしていた外交官の黒田は、少女の母親の代わりに誘拐犯からの電話に出たことから、彼女の偽りの夫として事件に巻き込まれる。【MovieWalker】

「ホワイトアウト」の映画化に続き、真保裕一の同名小説を原作に織田裕二主演で映画化された「アマルフィ 女神の報酬」。出演者達が妙にかぶっており序盤から嫌な予感がしていたのだが、やはりそうきたかという印象が強かった作品。開局50周年を迎えたフジテレビが全編イタリアロケで製作したサスペンス作品だけに、邦画にしてはかなりの力のいれよう。世界遺産だらけのローマ。しかも世界一美しい場所と呼ばれる港町アマルフィの街並みはとても美しい。イタリアの観光地を見れるだけでも、その美しい風景などの雰囲気にうっとりし堪能できることだろう。またソプラノ歌手サラ・ブライトマンが出演し主題歌でもある「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の旋律に更に酔いしれてしまう。ここまではかなりの高評価なのだが、どうも豪華な2時間スペシャルドラマというイメージが最後まで付き纏ってきてしまう。脚本もそれなりに練られており、様々な箇所にヒントが隠されているので謎解きもスムーズに進行していく。しかしやや強引な箇所も見受けられ、なぜか素直に面白いと思わせてくれないモノが存在しているように感じられる。主演の織田裕二はこういった組織の中で群れない一匹狼のような感じの役柄が似合う。豪華な俳優人の中に取り囲まれても、ちゃんと自分を出しているあたりはさすがだ。ただどうしてもラストの一番緊張感あるシーンの中、意図的な編集で映像を遮断してしまうのは理解出来ない。一気に今までの余韻が興醒めしてしまい呆然としてしまった。もう一つ、天海祐希演じる自己中でリアリティのない母親に対しても共感できなかった。それなりに見所もあり楽しめるが、個々のキャラが弱かったように感じられる作品。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

続きを読む »

ハリー・ポッターと謎のプリンス

2009 - 07/20 [Mon] - 01:12

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」★★★
原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince
監督:デヴィッド・イェーツ
製作:イギリス、アメリカ、2008年
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、ジム・ブロードベント、他
potter6
ヴォルデモートがマグルと魔法使いの両方の世界で力を強めようとするのを察知し、ダンブルドア校長はハリーに戦いの準備を進めるように諭す。だが、その頃、ホグワーツ魔法魔術学校の中では恋の病いが蔓延していた。【MovieWalker】

J・K・ローリング原作による世界的ベストセラー小説であるハリー・ポッターシリーズの映画版第6弾。もうここまできたら意地で全部鑑賞している感覚であり、個人的にはお祭りみたいなものになってきている。悪の帝王ヴォルデモートとの最終決戦を控え、いよいよ物語はクライマックスへ向けて進んでいき内容も子供向けながらダークな世界観をかもし出し始めている。しかしあくまで子供向けの作品という部分はやはり残っており、ヴォルデモートの脅威を感じる中で、思春期のハリーたちの頭の中はお花畑と化している有り様…。公開とともにどんどん成長していく彼らにとっては当たり前のことかもしれないが、少々物語から脱線しすぎているような感じを受けてしまう。そんな中、今回は宿敵であるヴォルデモートの過去が明らかになっていき、幼少期の名前がトム・リドルということが判明する。そこで彼の重大な秘密をしる人物であるホラス・スラグホーンを魔法薬学教授として学校に迎えいれ、ハリーはダンブルドアから弱点を聞き出すように指令を受ける。今までなかなか物語が進んでいかなかったが、最終章へ向けての準備もそれなりに始まっていく。しかし今回一番腑に落ちなかったのは、どうしてタイトルにもなっている謎のプリンスの描写が全くされていないかということ。そのことによってなんだか物語が妙に薄っぺらくなってしまい、物語の奥深くまで描ききれていないように感じられるのが残念でならない。原作は未だに未読のままだが、ちょっと省略しすぎているのではないだろうか?ラストは二部作になっているようだが、最後は満足させて欲しいと願うばかりです。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

ノウイング

2009 - 07/15 [Wed] - 00:03

「ノウイング」★★
原題:Knowing
監督:アレックス・プロヤス
製作:アメリカ、2009年
出演:ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン、他
knowing
大学教授のジョンはある日、数字で埋め尽くされた不思議な紙きれを入手した。それは息子が通う小学校で50年前に埋められたものだったが、紙に書かれた数字を解析するうちに、数々の大惨事を予言していることを知る。【MovieWalker】

地球崩壊の危機に、50年前のタイムカプセルからある重大な事実を知ってしまった大学教授と息子の物語を描くディザスター・ムービー。近頃ではアカデミー賞受賞俳優という肩書きを忘れたいかのように、ひたすらB級作品や大味なSF作品に出演しているニコラス・ケイジ。今回もなかなかの大味作品で子煩悩な父親役を熱演している。人類滅亡や地球崩壊などを語る作品の大概は、違った意味で期待を裏切らないような展開を順序通りに見せてくれるもの。今回もその方程式通りに物語は進行していく。50年前のタイムカプセルに納められていた数字の羅列が書かれたあるメモから、大規模な災害を示す数列が見つかる。そこからは良く言ってしまえばなんでもありのようなハイスピードの展開で物語が都合良く進んでいく。冒頭からホラー色があるかと思えば、中盤などにはミステリー要素も散りばめられている。そしてラストには宗教色満載のオチ?のようなものまで用意されているあたりは、もう笑ってしまうしかない。旧約聖書の予言などをやや強引に盛り込み、地球外生命体などまで引っ張り出してくるあたりはどうかと思う。欲張りすぎて何でも詰め込こんでしまったとしか例えられないのが痛い。派手なCGもふんだんに取り入れてはいるのだが、それだけでは到底満足感は得られるものではない。ニコラス・ケイジの髪型が普通だったこと以外は、特にめぼしいものはなかったように感じられる作品。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

続きを読む »

ザ・クリーナー 消された殺人

2009 - 07/13 [Mon] - 20:04

「ザ・クリーナー 消された殺人」DVD鑑賞★★★
原題:Cleaner
監督:レニー・ハーリン
製作:アメリカ、2007年
出演:サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エバ・メンデス、キキ・パーマー、他

ザ・クリーナー 消された殺人 [Blu-ray]ザ・クリーナー 消された殺人 [Blu-ray]
(2009/07/03)
サミュエル・L・ジャクソンエド・ハリス

商品詳細を見る
犯罪や事故現場の清掃を請け負う元警官トムの元に、ある大邸宅での殺人現場を清掃する仕事の依頼が入る。ところがその裏には警察内の汚職絡みの陰謀が潜んでいた。事件に巻き込まれたトムは、真相の究明に乗り出す。【MovieWalker】

殺人や事故といった特殊な現場を清掃する男が、ある事件現場を依頼されて清掃したことから事件に巻き込まれていってしまう姿を描くクライム・サスペンス。主演のサミュエル・L・ジャクソンはいい演技をしており、監督のレニー・ハーリンとのコンビも過去にもあるのだが、決定的に何かが足りないのかイマイチ面白さに欠けているように感じられる。アメリカに実在する職業である特殊なクリーナーというのが主人公の職務。いかにもアメリカらしい職業といってしまえばそれまでだが、ボクは絶対になりたくない職業かもしれない。冒頭にある事件現場を清掃していく姿は、これぞプロの業と思わせてくれるようなものばかり。しかし肝心の中身はというと、清掃のプロの業には程遠く及ばないような気がしてならない。殺人の証拠隠滅をさせられ、殺人犯になりかねない状況でしかたなく事件の真相に迫っていくのは理解できるのだが、そこに警察の汚職、美人の未亡人、何か訳ありな相棒と出てきて怪しい雰囲気を演出している。出演者はそれぞれいい演技を見せてはくれているのだが、コピーにあるラスト6分40秒、この罠は見抜けないといったことはないだろう。事件の真相があまりよく出来ていないのがいただけない。

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

その土曜日、7時58分

2009 - 07/09 [Thu] - 20:26

「その土曜日、7時58分」DVD鑑賞★★★☆
原題:Before the Devil Knows You're Dead
製作:アメリカ、イギリス、2007年
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、アルバート・フィニー、マリサ・トメイ、他

その土曜日、7時58分 [Blu-ray]その土曜日、7時58分 [Blu-ray]
(2009/07/03)
フィリップ・シーモア・ホフマンイーサン・ホーク

商品詳細を見る
NY郊外の小さな宝石店に強盗が現れ、店員の女性と2人組の犯人のひとりが死亡。この犯罪計画を3日前に決めたのはアンディ、ハンクの兄弟だった。やがて人生に行きづまった彼らの境遇と秘密が明らかになる。【MovieWalker】

ある兄弟が企てた強盗計画がもたらす悲劇を描いていくサスペンス。なんでもない穏やかな土曜日の7時58分に事件は起きてしまう。冒頭からあまり観たくもない悲惨な惨劇。そしてその嫌なムードのまま一部始終を鑑賞することになり、ある家族の崩壊を見せられていく。誰もがうらやむような優雅な生活をしている兄と、離婚した妻に養育費すらまともに払えないでいるダメな弟。そんな対照的な二人に一見感じてしまうのだが、実は兄は会社の金を横領して麻薬に溺れる日々を送っている。お互い金がどうしても必要であり、兄が弟にある強盗計画を持ちかける。そして計画は失敗し、同時に大切な母親も失ってしまうことになる…。時間軸を何度も過去へと戻していき、それぞれの人物の視点で描いていく。そこから兄弟の確執やその元凶となる父親の存在、そして歪んだ家族の関係があらわにされていく。人生に失敗している兄弟は必死に失敗を成功へと正そうともがいていくのだが、もはや負のスパイラルは落ちるところまでひたすら落ちていくだけ。崩壊していくだけの家庭。救われることなく落ちていく兄弟を演じるフィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホークの演技が素晴らしい。しかし彼らの演技がいくら素晴らしくとも、なかなか二人の兄弟に対して共感できるものではない。焦燥感にかられる哀れな男達をただじっと観ることしかできない。ひたすら重苦しい空気だけが残る作品。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

MW -ムウ-

2009 - 07/05 [Sun] - 13:23

「MW -ムウ-」★★
監督:岩本仁志
製作:日本、2009年
出演:玉木宏、山田孝之、山本裕典、山下リオ、風間トオル、石田ゆり子、石橋凌、他
mw
16年前にとある島で起きた虐殺事件の生き残りである結城と賀来。神父となった賀来は、エリート銀行員という仮面を被り、凶悪犯罪を重ねる結城の犯行を阻もうとするも翻ろうされる。そして遂に結城は世界を滅ぼそうとする。【MovieWalker】

手塚治虫生誕80周年である2009年、未だに愛され続けられている手塚作品。そんな彼の作品の中でも、異彩を放つ禁断の作品とされているのが今回映画化された「MW?ムウ?」。原作は未読なのだが、映画を観た限りでは何処が禁断の問題作なのかが全く理解できないようなお粗末な演出に頭を悩ませてしまうばかり…。手塚作品といえば、深いテーマが作中に存在し、様々なメッセージが込められているという印象が強い。今回のムウでも、原罪を問うという部分を作品から強く感じられる。しかしいくらテーマが存在していても、最終的には演出の良し悪しで全ては変わってしまうもの。冒頭から玉木宏演じる結城美智雄の冷酷な殺人鬼という一面を描きすぎているために、中盤以降から作品が持っているミステリアスな部分が縮小されてしまっている。これが致命傷となり、ダラダラと物語が進行していき緊迫感に欠ける展開となってしまう。しかし今までとは違った役柄に挑んだ玉木宏の演技は評価できる。体脂肪を4%まで減らし、ダークな一面を観れるのはファンにとっては嬉しいことだろう。一方冷酷な殺人鬼となってしまった結城を救おうと苦悩する神父・賀来裕太郎役の山田孝之はミスキャスト。昔のような清潔感のある青年ならばまだ分かるのだが、どうも最近の彼は少々汚いイメージの役柄が多いために、今回の役柄のイメージにはそぐわないように感じられる。壮大なイメージを演出しきれず空回りばかりが目立つのが痛い。玉木宏ファンは楽しめるだろうが、それ以外は退屈してしまいそうな作品。

公式サイト

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

続きを読む »

NEON GENESIS EVANGELION

2009 - 07/03 [Fri] - 17:08

NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOXNEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX
(2003/06/25)
緒方恵美三石琴乃

商品詳細を見る

新劇場版である「破」を鑑賞し、いくつか気になる点があったのでDVDでテレビ版を確認しながら観賞してみました。やはり今回の映画版から大幅に変更点が多く見受けられ、やっと曖昧だった記憶から脱出した感覚になりました。ある程度ベースはテレビ版なのだが、新キャラの登場や名前の変更など多くの謎が存在する新劇場版「破」。テレビ版は今からもう12年前の1995年に放送されたものだが、何度鑑賞しなおしても新たに考えさせられるモノが存在する作品だと痛感する。しかしながら、昔から主人公たちの心の弱さというのがどうも気に食わない。基本的にあんなウジウジした性格が大嫌いなので、鑑賞するたびにイライラさせられる。しかし、毎回憂鬱な気分にさせられても何度も鑑賞してしまう内容に、いつも不思議な魅力を感じてしまう。かと言って、このエヴァンゲリオンという作品が大好きかと聞かれると、実際そんなに好きでもないように感じるので、余計に自分の中では不思議な位置づけに存在する作品なのかもしれない。テレビ版のラスト2話はどうしても納得いかない。未だに考え込んでしまうのは、加持を殺したのは一体誰なのかという謎???久しぶりに全話鑑賞してみたが、何度観てもよく分からない作品だ。

★応援クリック⇒◆人気ブログランキングFC2 Blog Ranking◆

 | HOME | 

プロフィール

ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

ブログランキング

banner_21

ブログ検索

カウンター

Amazon

フォアフロント

カレンダー(月別)

06 ≪│2009/07│≫ 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

最新の記事

コメント

最新トラックバック

リンク

カテゴリ

アーカイブ

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。