映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

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グラン・トリノ

2009 - 04/29 [Wed] - 18:40

「グラン・トリノ」★★★★★
原題:Gran Torino
監督:クリント・イーストウッド
製作:アメリカ、2008年
出演:クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーレイ、ジョン・キャロル・リンチ、他
grantorino
元軍人のウォルトは近所に住むアジア系やラテン系の移民との交流を拒んでいた。だがある晩、愛車が盗まれそうになる事件が起き、実行犯の少年タオを諭すことに。その一件以来、彼はタオの家族と心を通わすようになる。【MovieWalker】

クリント・イーストウッドの4年ぶりとなる監督&主演作。「チェンジリング」に引き続き、今回も観賞後に心にじわじわと染み渡っていく余韻を残す作品となっている。年齢を重ねていくと共に、彼の作品にも深みが増してきているように感じられる。今回彼の役所は、妻に先立たれ息子たちとも疎遠な元軍人の気難しい主人公ウォルト。人に忌み嫌われるような性格の彼が、隣りに越してきたモン族の少年タオとの出会いによって一風変わった友情を深めていく。ウォルトを見ていると、何処にでも居そうな頑固なおじいさんを思い出してしまう。戦争を体験し、妻に先立たれ、年金暮らしの老人は近所にもたくさんいる。しかしここまで捻くれ、シロ・クロ・イエローなどと色で人種差別を平気でしてしまうような口の悪さも持ち合わせている。庭に入っただけでライフルを構えられてしまう始末ですし、こんな老人とは係わらない方が身の為だと感じる。しかしそんなウォルトにも心の葛藤もあり、愛するモノもある。その一つがタイトルにもなっている72年製フォード車「グラン・トリノ」。この最も愛するグラン・トリノを盗もうとしたしたのがタオなのだが、失敗したのがキッカケでウォルトとの交流も深まるのだが、逆にある事件にも大きく係わっていくこととなってしまう…。人生において人との出会いは非常に重要なことだと思う。ウォルトにしてみれば、いかに人生を終わらせようかという考えを持ちながら、毎日単調な生活をしているだけ。タオは人生のスタート位置にすら立てない有り様。そんな迷いをお互い抱きながら出会い、不思議と交流していく中で生きる意味を教えていく。年はとても離れてはいるが、親子の関係にも見えてきてしまう。そんな中にきちんと笑いも取り入れているところが、さすがはクリント・イーストウッドと思わせてくれる。年の離れた友人であるタオを助けたいという正義感が招いた報復の連鎖。朝鮮戦争で犯してしまった行為を後悔し続けて生きてきたウォルトが選択したラストに驚愕し、深く考えさせられ、作品の余韻にどっぷりと浸ってしまい、じわじわと涙が溢れ出してきてしまいました。クリント・イーストウッドという男の器量を存分に堪能できる作品。オススメです。

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バーン・アフター・リーディング

2009 - 04/28 [Tue] - 14:00

「バーン・アフター・リーディング」★★★
原題:Burn After Reading
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
製作:アメリカ、2008年
出演:ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド、他
burn
CIAの機密情報が入ったCD-ROMを勤務先のフィットネスセンター更衣室で見つけたチャド。彼は同僚のリンダを巻き込み、一攫千金を狙う。元CIA局員のオズボーンは機密が外に漏れていることを妻のケイティから聞かされる。【MovieWalker】

豪華5大キャストが繰り広げるドタバタクライム・コメディー。ジョエル、イーサン・コーエン兄弟は「ノーカントリー」でアカデミー賞作品賞ほか主要3部門などを受賞したからなのか、今回は全編ぶっ通しでお馬鹿な作品に仕上がっています。CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMをチャドとリンダが拾ってしまったことが事件の発端。そこから様々な人間の思想が複雑?に絡まりあっていき、よく分からないまま結末まで進んでいってしまう。監督たちをはじめとして、出演者たちもきっと面白おかしく楽しみながら映画を作っていったのだろうと感じられる。しかし内容はと聞かれると、正直なところ特別に面白くもなく、いつものように何かを強く提示しているようにも感じられない。ただそれでも皮肉めいたような笑いのツボは要所にある。登場人物たちはそれぞれが自己中心的であり、どうしようもない大人といった印象。あまりこういった大人にはなりたくないと常日頃思うのだが、身の回りに意外と居そうな人たちばかり…。こうしたお世辞にも見本とはならないであろう大人たちを見て、反面教師とするのもいいだろう。豪華なキャストの中でも、とりわけブラッド・ピットの演技が光っている。iPod好きの筋肉バカぶりの演技は、一瞬素であるかのような感じもするが妙にハマっていて笑える。序盤は存在感が薄く、終盤にはお馬鹿ぶりが観れなくなってなってしまうのが非常に残念でならない。幼稚でいてオバカな考えから始まっていく不運の連鎖。彼らの運命の行方など正直どうでもいいと思えてしまうような作品でした。

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わが教え子、ヒトラー

2009 - 04/27 [Mon] - 15:44

「わが教え子、ヒトラー」DVD鑑賞★★★☆
原題:Mein Fuhrer
監督:ダニー・レビ
製作:ドイツ、2007年
出演:ウルリッヒ・ミューエ、ヘルゲ・シュナイダー、シルベスター・グロート、アドリアーナ・アルタラス、シュテファン・クルト、他

わが教え子、ヒトラー デラックス版 [DVD]わが教え子、ヒトラー デラックス版 [DVD]
(2009/04/24)
ウルリッヒ・ミューエヘルゲ・シュナイダー

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第2次大戦末期、心を病んだヒトラーは執務室に引きこもっていた。彼の演説で国民の士気を高めたいナチス幹部は、ユダヤ人教授グリュンバウムを担ぎ出し、ヒトラー再生のトレーニングを命じる。【MovieWalker】

第2次世界大戦末期のドイツを舞台に、すっかりヤル気を失ってしまったヒトラーと、彼にスピーチを指導していくユダヤ人の元演劇教授のちょっとおかしな関係を描いていく。ヒトラー作品はたくさんあるが、こういったコメディもののブラックユーモア満載の作品ははじめて観たかもしれない。ヒトラーに発声指導していたボイストレーナーが実在するという史実を基として、そこからイマジネーションを膨らませて作られたフィクションなのだが、やはり今でもヒトラーを語るには多少なりともデリケートな部分を持ち合わせているのだろう。冒頭にある、史実すぎるために歴史の本には出てこないという一文がそれを物語っている。ダニー・レビ監督自身がユダヤ人であり、ここまで笑いをふんだんに取り入れてヒトラーやその幹部達、またはドイツ全体を虚仮にしたような描きかたは滑稽である。時間の経過とともに、こうして戦争映画で笑いを描くことが出来るのはいいことだと思うが、根底には決して忘れることの出来ない深い悲しみが今も尚あるのだろうとも考えさせられる。同胞のためにヒトラーを殺すか生かすかで葛藤する教授と、心身共に衰弱し、自信喪失状態でありながら部下達に祭り上げられているだけの哀れなヒトラーの密室でのやりとりの様子がおかしい。やや人を食ったような部分が目立つかもしれないが、こういった喜劇のような見せ方や冗談で描かれていく独自の世界観は見事だと感じる。独裁者として描かれるヒトラー映画も魅力的だが、こうした奇想天外な発想の作品もユニークで面白味がある。

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ミルク

2009 - 04/23 [Thu] - 18:14

「ミルク」★★★★☆
原題:Milk
監督:ガス・バン・サント
製作:アメリカ、2008年
出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ、ディエゴ・ルナ、アリソン・ピル、ビクター・ガーバー、デニス・オヘア、ジョセフ・クロス、スティーブン・スピネラ、ルーカス・グラビール、ブランドン・ボイス、ハワード・ローゼンマン、ケルビン・ユー、他
milk
ゲイだけでなくすべてのマイノリティの人々の権利を守るために活動するミルクは、サンフランシスコの市政執行委員会に立候補する。3度目で遂に当選するも、志半ばで同じ市政執行委員のホワイトに射殺されてしまう。【MovieWalker】

第81回アカデミー賞では、主演男優賞とオリジナル脚本賞を受賞した「ミルク」。この作品は同性愛者であることを公表して公職に就いた、アメリカ初の政治家であるハーヴェイ・ミルクの8年間を描いた伝記。マイノリティのために戦った彼の功績を辿っていくにつれて、現代のアメリカに多大な影響力を残していったということが感じられる。テレビをつけてゲイなどである人々が普通に映っていても驚かなくなったが、少し前まではやはり彼らのような存在は社会にはまだまだ受け入れられていなかったと思う。ボクはストレートな人間なので、昔は同性愛者たちを敬遠し、何処かで偏見的な考えや差別していたように思えます。今考えればとても無知だったと恥ずかしく思えるのですが、1970年代のアメリカでも保守的な考えを持つ人々が多かった。そんな冷たい世間に勇敢にも立ち向っていき、サンフランシスコの市政執行委員会に立候補し続けて、3度目でやっと当選する。選挙運動を支え、共に戦ってきたのはもちろんゲイの仲間達や恋人。なんでもない彼が行ってきた事実を映し出されるだけで、今でもなぜ彼が民衆から愛され続けているのかが伝わってくる。監督、脚本家が共にゲイをカミングアウトしており、より一層リアリティのある内容にはなっているのだが、ハーヴェイ・ミルクを演じたショーン・ペンの演技力がなによりも大きい。彼の屈託のない笑顔が全てを物語っっているように感じられ、冒頭にある遺言をテープに吹き込むシーンが痛みや哀しみや怒りを静かに語っているようにも感じられる。この作品はショーン・ペンを見るためにあるのだが、彼の演技力によってハーヴェイ・ミルクが生きた時代を垣間見れた気がする。

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イエスタデイズ

2009 - 04/22 [Wed] - 11:14

「イエスタデイズ」DVD鑑賞★★★☆
監督:窪田崇
製作:日本、2008年
出演:塚本高史、國村隼、和田聰宏、原田夏希、高橋惠子、風吹ジュン、カンニング竹山、蟹江一平、中別府葵、立花彩野、他

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反目する父・昭彦がガンで余命わずかだと知った聡史は、父から32年前に別れた恋人・澪を捜してほしいと頼まれる。かつて2人が暮らしていたアパートへ向かった聡史は、そこで青年時代の昭彦と澪に遭遇する。【MovieWalker】

本多孝好原作の短編集「FINE DAYS」の1編を映画化した作品。タイムトリップした主人公が、若き日の父親とその彼女と出会い、父親の意外な部分を知り自分自身も少しずつ成長していく青春ラブ・ファンタジー。余命いくばくもない父親から、突然昔別れた彼女を見つけて欲しいとお願いされても困るもの。ボクならばあまり両親の過去などは知りたくもない性質なので困惑してしまう。主人公は父親の生きかたを否定している。大概の息子というものは、なぜか分からないが父親に反発してしまう。主人公も悩み多き若者という印象が強い。しかし不思議な体験を繰り返していくうちに、同じ男として理解しあい心も成長していく。画家を目指していた若き日の父親が描いたスケッチブックを見てタイムスリップするなどおかしな設定なのだが、少なくともこの主人公にとっては若き日の父の等身大の姿を肌で感じられたことが何よりも大きかったと感じる。またその父の昔の彼女とのかけがえのない出会いも、また一つ主人公を成長させたことだろう。こうした人との出会いというものは必然なのかもしれないと感じる。監督である窪田崇は本作が長編監督デビューということもあり、ちょっと青臭い作品なのかと高を括っていたのだが、父親の足跡を辿っていく主人公と共に人生における大切なモノを感じさせられた気がする。突っ込み所も満載でしたが、たまにはこういった物語りもいいものだと思えました。運命を受け入れていき、ラストで父を想い流す涙と、その想いに対して温かな心で答えてくれる父親の姿に胸が熱くなる。

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6時間後に君は死ぬ

2009 - 04/21 [Tue] - 10:44

「6時間後に君は死ぬ」DVD鑑賞★★
監督:小中和哉
製作:日本、2008年
出演:塚本高史、真木よう子、沢村一樹、小澤征悦、渡辺哲、田中卓志、加藤武、他

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(2009/03/04)
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他人の死を見抜く予知能力を備えてしまった青年と、彼に運命を見定められてしまった女性の葛藤を描いたサスペンス。渋谷の街を歩いていた美緒は、突然見知らぬ青年に「6時間後に君は死ぬ」と声を掛けられ…。

高野和明原作の同名小説をWOWOWドラマWで映像化された作品。「6時間後に君は死ぬ」と「3時間後に僕は死ぬ」の2本を収録しており、この2作品を1本の作品として、前半を小中和哉が監督を務めており、後半を原作者自らが監督を務めている。原作者である高野和明の作品では「13階段」が好きだったので、今回タイトルに釣られてレンタルしてみましたが、いまいちパッとしない出来のようです。主人公である塚本高史演じる山葉圭史は、非日常的な出来事がビジョンとして見えてしまう預言者。そんな彼が悩める女性達に係わっていきながら、運命をなんとか変えていこうと手助けをしていくというストーリー。正直ものの数十分で飽きがきてしまいます。火サスのようなベタな展開などもあり、どうも集中力が続かない。あきらかに怪しそうな人物を登場させたり、オチもどうもシックリとこない展開には言葉を失うばかり…。塚本高史、真木よう子の出演者達はそれなりの演技を見せてはくれるのだが、このレベルでは正直深夜のドラマ鑑賞で十分ではないかと感じる。終盤にかけての緊張感がうまく伝わってこないのが最大の欠点のように感じられ、もう少し違った形で見せ方などを工夫して欲しかったと思います。主演の二人が好きでなければ、ちょっと退屈しそうな作品かもしれません。

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コッポラの胡蝶の夢

2009 - 04/20 [Mon] - 10:47

「コッポラの胡蝶の夢」DVD鑑賞★★★☆
原題:Youth Without Youth
監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作:アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、ルーマニア、2007年
出演:ティム・ロス、アレクサンドラ・マリア・ララ、ブルーノ・ガンツ、マーセル・ユーレス、マット・デイモン、アレクサンドラ・ピリチ、エイドリアン・ピンティー、アナマリア・マリンカ、他

コッポラの胡蝶の夢 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]コッポラの胡蝶の夢 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
(2009/03/27)
ティム・ロスアレクサンドラ・マリア・ララ

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38年のルーマニア。年老いた言語学者のドミニクが落雷に打たれ、若々しい知性と肉体を取り戻した。やがて、ナチスに追われる身となったドミニクは、終戦後のスイスで最愛の元恋人ラウラに似た女性と出会う。【MovieWalker】

ミルチャ・エリアーデの原作を映画化したフランシス・フォード・コッポラ監督の久々の作品。彼の代表作である「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」などといいた重厚な内容のものとはまた一味違った作風のように感じられる。原作者であるミルチャ・エリアーデは、ルーマニアの宗教学者であり東洋哲学を学んだだけあり、独特な幻想観漂う小説の世界にコッポラ監督の成熟された美学が注ぎ込まれたような感覚を味わえる。ただ非常に難関なために、途中何度も思考回路がゴチャゴチャしてきてしまうのだが、この不思議な時空の旅のような空間に引き込まれていってしまう。物語はある老教授が落雷にあい奇跡的に回復し、40代の肉体に若返ることから始まる。言語の起源の研究も未完のまま、考えることはいつも愛した女性のことばかり。そんな中彼の知能は飛躍的に向上し、過去と現在が様々に交差していき自分の分身まで登場してくる。そして愛していた女性にそっくりな人物に遭遇し、彼女は輪廻転生していき、彼の研究は完成寸前まで進んでいく。正直ボクには理解するのが困難でしたが、独特の雰囲気だけは楽しめた。哲学や歴史や愛といった要素が焦点定まらず繰り広げられていく中で、主人公の心の中にはいつも愛する女性に対する想いがある。しかしいくら不死のような肉体や時空を越えて存在し続けても、その愛は儚く過ぎていってしまう。幻想的な世界にこの切なさが重なり、妖艶な笑みに包み込まれていくような不思議な映像美に魅了されていく。主人公の研究に対する飽くなき探究は、監督の映画に対する気持ちのようにも感じられた。

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この自由な世界で

2009 - 04/19 [Sun] - 12:06

「この自由な世界で」DVD鑑賞★★★☆
原題:It's a Free World...
監督:ケン・ローチ
製作:イギリス、イタリア、ドイツ、スペイン、2007年
出演:キルストン・ウェアリング、ジュリエット・エリス、レズワフ・ジュリック、ジョー・シフリート、コリン・コフリン、マギー・ハッセー、他

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職業紹介の会社をクビになったシングル・マザーのアンジーが、ルームメイトと共に自ら会社を興す。なんとかビジネスを軌道に乗せた彼女だが、やがて成功を焦るあまり、不法移民を雇って、違法行為に手を染めていく。【MovieWalker】

ロンドンの移民労働者の問題を描いたケン・ローチ監督の今回の作品は、現代の経済システムを生き抜くにはどうしたらいいのかという疑問を投げかけられたような内容になっている。ヒロインのアンジーはシングルマザー。息子を養うために必死に仕事をするがどれも長続きはしない。そんな中上司のセクハラに激怒したことによって会社をクビになり、ルームメイトと共に外国人労働者を対象とした職業紹介所の会社を立ち上げる。彼女は効率よくお金を稼ぐことを大前提として、新たなビジネスを必死になって軌道にのせようと奮闘していく。日本でも失業率が増え、派遣切りで職を失い路頭に迷う人々が増えてきている。そんなニュースが頻繁に流れてはいるが、そういった現象は現代の激しい競争社会が生み出した大きな障害なのかもしれない。勝ち組、負け組みなど格差社会が広がっていく一方で、弱者を平気で踏み台にしていき成功していく者もいる。誰しも今の境遇よりも高いレベルを目指すものだろうが、弱者を切り捨てて自分だけが幸福を手に入れることが本当の幸せなのかと疑問に思う。こんな甘い考えでは生き抜くことも困難だろうが、損得勘定ばかりに捕らわれてばかりの生き方だけはしたくはないと思う。悪行に簡単に手を染めて効率よく金だけを求めるのは簡単だが、その代償は知らぬうちに少しずつ膨らんでいき取り返しのつかない状態に陥ってしまうもの。しかしこういった根源が少なくとも存在することは把握しておく必要があるようにも感じる。ヒロインの姿を見ていると、本当の自由というのは何なのかという疑問に直面してしまう。自由という意味を深く考えさせられた作品。

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接吻

2009 - 04/18 [Sat] - 13:59

「接吻」DVD鑑賞★★★☆
監督:万田邦敏
製作:日本、2008年
出演:小池栄子、豊川悦司、仲村トオル、篠田三郎、大西武志、青山恵子、他

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(2009/02/25)
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孤独なOL、京子がテレビに映った無差別殺人鬼、坂口に心奪われた。彼女は裁判を傍聴し、獄中の坂口に手紙を送りつける。やがて京子の愛は弁護士の長谷川を巻き込み、思わぬ事態を引き起こすことに。【MovieWalker】

一家惨殺事件の犯人に恋愛感情を抱いたOLの運命を描く、ある意味究極の愛の物語とも受け止めることができるであろう作品。ヒロインの小池栄子の鬼気迫る演技があまりにもずば抜けており終始圧倒されてしまう。彼女の演技は、バラエティー番組のコントなどでは見たことがあったが、今回は今までのグラビアアイドルやバラエティタレントという一面を脱ぎ破り、一人の演技派女優という印象を強く与えてくれた。ヒロインである京子は、言葉には出さないが胸に秘めている孤独や怒りがある。そんな誰にも分からないような深い悲しみを、テレビの画面に映し出されたある一人の男に共鳴してしまう。似たもの同士が自然と惹かれあうということはよく聞く話だが、一度も会ったことがなく、ましてやその相手が殺人犯となるとまるで理解できなくなってしまう。通常であれば身の周りからそういった殺人犯などは遠ざけたいと思うのが一般的な考えだとは思うのだが、京子は違う。自らスクラップを作り、殺人犯である坂口の情報を集め、どんどん彼に惹かれていき、仕事も辞めて裁判に毎回傍聴しにくるという行動をする。なぜそのようなことをしてしまうのか?今のボクの考えでは一生理解できないことだろうと断言できるだろう。しかも獄中結婚までしてしまうのだから、益々京子の考えというものが分からなくなってしまう。現実にも獄中結婚した例もいくつかあるが、そんな事実を知れば知るほど、凡人のボクには理解し難いことが世の中にはたくさんあるのだと痛感する。無我夢中で一生に一度の愛を貫き通し、最後に京子が導き出した答えには驚嘆するばかりです…。小池栄子の新境地を堪能できた作品。

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テキサス・バイオレンス

2009 - 04/17 [Fri] - 21:03

「テキサス・バイオレンス」DVD鑑賞★★
原題:RED RIDGE
監督:ダミアン・スキナー
製作:アメリカ、2006年
出演:スティーヴン・チェスター・プリンス、ルイス・ハーサム、ショーナ・マクリーン、ロバート・プレンティス、アマンダ・ウェレズ、ケン・ファーマー、クリフ・スティーヴンス、アンソニー・バートン、リシャ・ブロック、アーロン・ギャレット、他

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(2009/02/25)
スティーヴン・チェスター・プリンスルイス・ハーサム

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突然二人組の男に襲撃され恋人を殺されたドーンは拉致され、男たちのアジトに監禁されてしまう。ベッドにつながれ、足の指を折られ、ドーンは陵辱の限りを尽くされるが、彼女を追ってきた姉も男たちに捕まってしまう。

テキサス州レッド・リッジで実際に起こった、若く美しい女ばかりを狙った誘拐・レイプ監禁事件を完全映画化した作品。劇場未公開であるこの作品の内容は実話を基にして製作されており、実際にこういった悲惨な出来事がアメリカでは日常的に起きているのかと思うと、非常に胸が苦しくなってきてしまうとともに、人間の持つ残虐性に怯えてしまう。アメリカは治安が悪いというイメージが昔からあったが、約30分に一度は殺人事件が起きており、数分に一度は性的暴行事件などが起きている。こういった現実を数字で突きつけられてしまうと、言葉を失ってしまうしかありません。作中に次々と行われる生々しい性的描写や拷問。誘拐した女性達を性的奴隷として扱い、人身売買を行い商売としてしまう。用済みとなったらあとは殺させてしまうという末路は、あまりにもむごい死に方としか言い表せられない。こんな事が現実にあるのかと考えさせられている今現在も、もしかしたら何処かでこうした事件が起きているのかもしれない…。直視できないような痛々しいシーンが多く、やり切れない想いばかりがが残ってしまう。内容はとても重いのだが、作品自体は深夜で放送されてもいいような出来なのが残念。

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プロフィール

ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

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