映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

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告白

2008 - 11/06 [Thu] - 18:12

湊かなえ(著) 「告白」★★★★

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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わが子を亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。

第29回小説推理新人賞受賞作である、「告白」を読んでみました。著者である湊かなえさんはまだ新人作家ならしいのだが、新人らしからぬ圧倒的な世界観をこの作品で表現しているように感じられる。この作品は六章から構成されているのだが、第一章である「聖職者」は圧巻。我が子を自分が勤めている学校のプールで亡くした女性教師が、終業式のホームルームで自分の受け持つクラスに居る犯人を示しだす。事件をモノローグ型式でそれぞれの人物に語らせていくのだが、そこから次第に事件の真相に迫っていく。この時の感覚は、なんとも恐ろしいのだが、ページをめくる手のスピードは徐々に進んでいってしまう。辞職した女性教師が蒔いた種は、徐々に侵食しはじめていき、やがては花を咲かせる。しかし大切な愛娘を失った悲しみは、復讐したからといって完全に消え去るものではない。失った命は、もう戻らないのだから…。モラルについて深く考える部分が多かった。シンプルな構成のようではあるが、ラストに背筋がゾッとするような悪寒が走った。悪意と不条理が漂うのだが、どんどん作品に引き込まれていってしまう。読後感がこんなに悪いのに面白かった作品です。

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名もなき毒

2006 - 12/01 [Fri] - 18:53

宮部みゆき(著)「名もなき毒」★★★★

名もなき毒 名もなき毒
宮部 みゆき (2006/08)
幻冬舎
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財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった・・・。

宮部みゆき著「名もなき毒」を読んでみました。彼女の作品を読むのは今回が初めてだが、一気に分厚い本を読んでしまうほど面白く、彼女の作品にのめり込んでしまいました。もっと早くに彼女の作品を読んでおくべきだったと、少々後悔してしまいました。今回の作品は、三年ぶりの現代ミステリーで、「誰か」の続編だそうです。もちろん彼女の作品を読むのが初めてなボクは、そんな事もしらずに未読のまま読んでしまいました。それでも今回の作品を楽しく読むことが出来たので、機会があれば「誰か」も読んでみたいとは思います。
物語は、毒物混入事件や、ちょっと頭がおかしく危険な女性などが登場し、平凡でお人好しの主人公が見事に事件を解決していく。何処か頼りなく弱々しいのだが、こういう主人公だからこそ色々な意味で共感できるのかもしれない。これがヒーロー気取りの主人公ならば、きっと途中で飽きてきてしまったかもしれない。些細なことかもしれないが、このことで物語の全体が引立って見えてくる部分もある。
物語にもでてくる言葉なのだが、普通が普通でなくなってきているということに、改めて考えさせられた。一昔前ならば当たり前のことが、現代では特別なことや凄いことになっているのかもしれない。某番組である方が仰っていたことなのだが、「恥」ということを今の若い人たちは知らない。●ロカッコイイという言葉が代名詞の歌手がいるが、一昔前ならば、きっとただの露出狂の恥さらしだったかもしれない。日本の女性というものは、恥じらいがあったからこそ、そこに本当の美しさや気品があったように思える。また、「温故知新」という言葉も昔からあるが、この意味は「故きを温ねて新しきを知る」だが、現代では「古き物はダサくて、新しき物が新鮮」という意味になってしまったのかもしれない。このままでは、日本人は恥知らずになってしまうのでしょか?なんとも怖ろしい世の中です。

誰しも大小問わずに、「毒」というものを心の中に持っている。それを使うも使わないも、最後は自分の心次第。犯罪が増えつつある今の時代、毒を以て毒を制するしかないのか?人間の心の中に、解毒剤はないものだろうか・・・?
ちょっと感情的にはなってしまいましたが、この作品はオススメなので、機会があったら皆さんにも読んで欲しい一冊です。

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アフターダーク

2006 - 10/19 [Thu] - 18:09

アフターダーク アフターダーク
村上 春樹 (2006/09/16)
講談社
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久々に村上春樹の作品である、「アフターダーク」を読んでみました。
村上春樹という作家に出会ったのは、いつだったかもう忘れてしまったが、毎回作品を読んでは思うことだが、正直ボクにはちょっと難しい。なんとなく言いたいことなどが解るような、でも決してよく解らないような・・・???そんな不思議な感覚に、いつも彼の作品を読み終わるたびに感じてしまう。ボクはこうしてブログで本のレビューなどを記事にはしているが、村上春樹という作家ほど、一体どのように作品を評価したらいいのか見当も付かなくなってしまう作家は、おそらく他にはいないだろう。当然、今もそう思いながらこうして記事を書いています。

簡単に説明してしまえば、この作品もまったく理解できませんでした。作品の世界に惹き込まれそうでいて、なかなかそうではない。一つ一つの内容も、繋がっているようでいて、そうではないような気もする。久々に本を読みながら、頭の中がパンクしそうな感じになってしまいました。なので、ボクは彼の作品については、いくら凡人が考えても解らないものだと割り切って読んでいます。少々無責任な感じではありますが、そうでもしなければ、蟻地獄にでも落ちてしまったような感覚になってしまいそうです(笑)

昔から感じていたことですが、彼の作品を読むと何故かネガティブな考えになり、気持ちが沈んでいってしまいます。なので、いつの頃からか秋冬にしか彼の作品は読まなくなってしまいました。その事を友人に話したら、その友人もまったく同じ考えだったので、二人で大笑いしました。

ボクにとって村上春樹という作家は、好きでもあり、もしかしたら嫌いな作家なのかもしれません。

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まほろ駅前多田便利軒

2006 - 09/28 [Thu] - 21:33

まほろ駅前多田便利軒 まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん (2006/03)
文藝春秋
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「風に舞い上がるビニールシート」に引き続き、もう一つの直木賞受賞作品である、三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」を読んでみました。

物語の舞台は、東京のはずれに位置するまほろ市。その駅前で便利屋稼業をを営む多田と、居候の行天コンビが繰り広げる、ちょっと変わった便利屋物語。チワワの世話、子供の塾の送り迎え代行、納屋の整理など、なんとも変わったことばかりなのだが、そこからヤバイ展開になっていったりもする。コミカルでもあり、痛快なお話の数々。内容も一区切りされているので、短編小説的な要素も持ち合わせているように感じる。挿絵があるのだが、多田と行天が妙に男前に描かれているのだが、物語は東京郊外であるまほろ市なので、話のスケールからしたら少し狭い世界感でもある。そう考えてみると、すごく小さな街の、すごく小さなお話という印象が強い。

読む人によって感じ方が異なるだろうが、ボクはコレといって深く考えさせられる部分があまりなかったように思える。読み終わった率直な感想が、なぜ直木賞受賞?というのがまず頭に浮んできた。
今回の直木賞受賞作品である、「まほろ駅前多田便利軒」、「風に舞い上がるビニールシート」二作品を読んでみたが、どちらも記憶に残る作品には程遠い作品で残念でした。

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風に舞いあがるビニールシート

2006 - 09/13 [Wed] - 21:25

風に舞いあがるビニールシート 風に舞いあがるビニールシート
森 絵都 (2006/05)
文藝春秋
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第135回直木賞受賞作品の一つ、森絵都著の「風に舞いあがるビニールシート」を読んでみました。
この物語は、「器を探して」・「犬の散歩」・「守護神」・「鐘の音」・「ジェネレーションX」・「風に舞いあがるビニールシート」の6つの短編集です。それぞれ大切な何かのために生きる人たちの、6つの物語というフレーズが帯に書かれています。普段はあまり短編を読まないボクですが、直木賞受賞作品なので読んでみることにしました。

さて、「器を探して」・「犬の散歩」に関して評価すると、別になくてもいいような感じすら持ってしまった。どちらも主人公が女性なのだが、ボクはこういう女性はどうも苦手な部類に入ってしまう為か、正直つまらない作品だった。

次に「守護神」・「鐘の音」なのだが、少々マニアックな内容ながら、まだはじめの二作品よりかは、読んでいて物語りに惹きこまれはした。が、別段心には響くまでとはいかなかった。何かもう一押し足りない感じがし、最後までそれが残ってしまった。

「ジェネレーションX」は、青春を思い出すというか、なにやら清々しい作品のような感じを受けた。草野球というキーワードがあるのだが、その事を説明するのにやたらとだらだら説明が入り、途中で飽きてしまいそうになってしまった。無駄が多い作品のようにも感じた。

最後にタイトルにもなっている作品である「風に舞いあがるビニールシート」は、東京の国連難民高等弁務官事務所で働く女性が主人公。難民問題に関して、少々考えさせられてしまった。日本は豊かであり、食べ物も豊富に揃っている。何かを望めば、お金さえあれば、たいがいの物は手に入る世の中というのが現状だろう。もしそれが何も無くなってしまい、命の危険に日々さらされて生き続けなければいけなかったならば・・・。あらゆる事を想像し物語を読んでみたのだが、ボク自身どっぷりと今の豊かな生活に慣れ親しんでいるので、別世界のお話くらいにしか感じられなかった。それだけ平和ボケしている証なのだろう。

それぞれ違った人生を歩んでいる主人公たちの、それぞれ違った物語で考えさせられもした。しかし、もし直木賞というものを受賞していなかったら・・・、きっとボクは読んでいなかっただろう。短編ということもあるが、どうも読んだ後の充実感に欠けてしまう。女性視点が多いので、男性はちょっと共感できる部分が少ないように感じる。駄作ではないが、直木賞を受賞するほどの作品でもないように感じた。

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ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
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