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新参者
2009 - 11/18 [Wed] - 16:47
日本橋の片隅で発見された40代女性の絞殺死体。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。
東野圭吾作品ではお馴染みである、刑事「加賀恭一郎」シリーズ最新作。短編のようであり実はその一つ一つが絶妙に絡み合っていく長編。幾分変わったような構成なのだが、日本橋という街並みから家族の様々な問題や、その街に携わる人間模様などが盛り込まれておりとても興味深い内容となっている。人情が溢れ江戸情緒の匂いすら漂う街の一角で見つかった四十代女性の絞殺死体。着任したての加賀刑事が、謎を解き明かすために街の隅々まで歩き、地味な刑事の仕事を着々とこなしていく。亡くなられた女性の様々な想いや悲しみを、人情の街を歩きながら彼女に代わり伝えていく。本格的なミステリーを期待していると肩透かしをくらいそうだが、個人的には心がとても温まるいい話だったと感じる。加賀恭一郎シリーズの中でも、地味ではあるが大好きな作品になった。人情が心に染み渡っていくように、一つ一つの物語りも穏やかに心に沁み込んで来るので、心地良い余韻に浸れる。新たなスタイルを確立したような作品。
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東野圭吾(著) 「新参者」★★★★
![]() | 新参者 (2009/09/18) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
日本橋の片隅で発見された40代女性の絞殺死体。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。
東野圭吾作品ではお馴染みである、刑事「加賀恭一郎」シリーズ最新作。短編のようであり実はその一つ一つが絶妙に絡み合っていく長編。幾分変わったような構成なのだが、日本橋という街並みから家族の様々な問題や、その街に携わる人間模様などが盛り込まれておりとても興味深い内容となっている。人情が溢れ江戸情緒の匂いすら漂う街の一角で見つかった四十代女性の絞殺死体。着任したての加賀刑事が、謎を解き明かすために街の隅々まで歩き、地味な刑事の仕事を着々とこなしていく。亡くなられた女性の様々な想いや悲しみを、人情の街を歩きながら彼女に代わり伝えていく。本格的なミステリーを期待していると肩透かしをくらいそうだが、個人的には心がとても温まるいい話だったと感じる。加賀恭一郎シリーズの中でも、地味ではあるが大好きな作品になった。人情が心に染み渡っていくように、一つ一つの物語りも穏やかに心に沁み込んで来るので、心地良い余韻に浸れる。新たなスタイルを確立したような作品。
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パラドックス13
2009 - 06/06 [Sat] - 11:44
13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間─目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。
大好きな作家である東野圭吾さんの新刊。474頁というボリュームで読み応えがあるのだが、いつもの彼の作風とは若干違うような印象を受ける。13時13分に突如として世界を襲ったP-13現象。想像を絶するような出来事が次々と起こり、東京は一瞬にして壊滅状態に陥ってしまう。運命の13秒間の間に一体何が起きたのかは不明。人々が一瞬にして消えた東京に、なぜか生き残った13人。数学的矛盾(パラドックス)を解き明かして生き延びようとしていく13人に待ち受けている未来とは…。いかにも彼らしいような理数系のタイトル。P-13現象のよって大地震などの災害が繰り返され、文明は壊滅していく中、13人でのサバイバル生活は様々な混乱を極めていく。極限状態の中で、恐怖や不安ばかりが募っていく。それでも次第に絆を深めていき、生き抜こうとしていく姿勢に胸が熱くなる。様々な感情と合理性で描かれていく人間模様には、本能と理性の狭間でもがき苦しむ人間の本質が垣間見れる。壮大なミステリーやSFなどを期待して読み進めていくと、ちょっと肩透かしをくらってしまうかもしれない。単純に人間ドラマとしてや、パニックサバイバル劇として楽しみながら読むほうが楽しめるであろう内容。次回作に期待します。
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東野圭吾(著) 「パラドックス13」★★★
![]() | パラドックス13 (2009/04/15) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
大好きな作家である東野圭吾さんの新刊。474頁というボリュームで読み応えがあるのだが、いつもの彼の作風とは若干違うような印象を受ける。13時13分に突如として世界を襲ったP-13現象。想像を絶するような出来事が次々と起こり、東京は一瞬にして壊滅状態に陥ってしまう。運命の13秒間の間に一体何が起きたのかは不明。人々が一瞬にして消えた東京に、なぜか生き残った13人。数学的矛盾(パラドックス)を解き明かして生き延びようとしていく13人に待ち受けている未来とは…。いかにも彼らしいような理数系のタイトル。P-13現象のよって大地震などの災害が繰り返され、文明は壊滅していく中、13人でのサバイバル生活は様々な混乱を極めていく。極限状態の中で、恐怖や不安ばかりが募っていく。それでも次第に絆を深めていき、生き抜こうとしていく姿勢に胸が熱くなる。様々な感情と合理性で描かれていく人間模様には、本能と理性の狭間でもがき苦しむ人間の本質が垣間見れる。壮大なミステリーやSFなどを期待して読み進めていくと、ちょっと肩透かしをくらってしまうかもしれない。単純に人間ドラマとしてや、パニックサバイバル劇として楽しみながら読むほうが楽しめるであろう内容。次回作に期待します。
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聖女の救済
2008 - 12/08 [Mon] - 11:27
会社社長が自宅で毒殺された。女性刑事・内海薫は離婚を切り出されていた妻を直感で疑うが、妻には鉄壁のアリバイがあった。捜査が難航するなか、湯川が推理した殺害方法は、「虚数解」だった…。
二冊同時発売されたガリレオシリーズ最新刊の長篇である「聖女の救済」を読んでみました。前回の短篇である「ガリレオの苦悩」同様、また新たな湯川学の一面が窺える。以前までは白衣姿が多かった湯川だが、だんだんとお洒落な服装だということが判明していく。ドラマの福山雅治のイメージと、より一層湯川のイメージが重なっていくような気がする。今回の敵は、鉄壁のアリバイを持つある女。女性ならではの非論理的なトリックを、どうやって暴いていくかが最大の見所なのだが、個人的には草薙刑事の心境の変化や、内海刑事の女性ならではの着眼点に興味を抱きながら読んでいました。人の内面はとても複雑だが、たった一言で歯車が狂い、その狂い始めた歯車を修復することは困難なことなのだと思い知らされる。犯人が殺人に踏み切るまでの経緯がなんとも切なく感じられる。それにしても同じ男として、ある人物のライフプランはなんとも解せない話だと思う。犯人の人柄と事件の全貌があきらかになったとき、タイトルの意味に納得してしまう作品。
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東野圭吾(著) 「聖女の救済」★★★☆
![]() | 聖女の救済 (2008/10/23) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
会社社長が自宅で毒殺された。女性刑事・内海薫は離婚を切り出されていた妻を直感で疑うが、妻には鉄壁のアリバイがあった。捜査が難航するなか、湯川が推理した殺害方法は、「虚数解」だった…。
二冊同時発売されたガリレオシリーズ最新刊の長篇である「聖女の救済」を読んでみました。前回の短篇である「ガリレオの苦悩」同様、また新たな湯川学の一面が窺える。以前までは白衣姿が多かった湯川だが、だんだんとお洒落な服装だということが判明していく。ドラマの福山雅治のイメージと、より一層湯川のイメージが重なっていくような気がする。今回の敵は、鉄壁のアリバイを持つある女。女性ならではの非論理的なトリックを、どうやって暴いていくかが最大の見所なのだが、個人的には草薙刑事の心境の変化や、内海刑事の女性ならではの着眼点に興味を抱きながら読んでいました。人の内面はとても複雑だが、たった一言で歯車が狂い、その狂い始めた歯車を修復することは困難なことなのだと思い知らされる。犯人が殺人に踏み切るまでの経緯がなんとも切なく感じられる。それにしても同じ男として、ある人物のライフプランはなんとも解せない話だと思う。犯人の人柄と事件の全貌があきらかになったとき、タイトルの意味に納得してしまう作品。
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ガリレオの苦悩
2008 - 11/28 [Fri] - 19:59
「悪魔の手」と名乗る者から警察と天才科学者・湯川に挑戦状が届く。事故に見せかけて殺人を犯しているという彼に、湯川が立ち向かい…。喜んで謎を解いているわけではない湯川の“苦悩”が描かれる短篇集。
福山雅治が演じる湯川学が話題となり、劇場版「容疑者Xの献身」が空前のヒットを記録しているガリレオシリーズ。そんなガリレオシリーズが新たに二冊同時発売された一冊がこちらの「ガリレオの苦悩」。通常通りの短篇集であるために、長篇集とは違いスムーズに読み進められる内容のものばかり。「容疑者Xの献身」以降、湯川が決して協力的に警察に捜査協力していたのではないことが判明する。天才と唯一認める友人を追い詰め、天才である湯川自信も人並みに心を痛めていたことが窺える。ドラマや映画での影響からか、湯川が福山雅治のイメージになっている。そして今回の「落下る」で初登場してくる内海刑事。彼女が柴咲コウのイメージになり、より一層楽しみながら文章を味わうことができる。収録作五篇からの構成になっており、今作では湯川自信が事件と深く関わることが多くなり、彼自身の苦悩の数々を知ることができる。その中でも、第二章の「操縦る」が個人的には湯川の人間らしい一面が見れるので好きです。それなりに楽しめる一冊だが、やはり容疑者Xの献身には遠く及ばない気がします。
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東野圭吾(著) 「ガリレオの苦悩」★★★☆
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「悪魔の手」と名乗る者から警察と天才科学者・湯川に挑戦状が届く。事故に見せかけて殺人を犯しているという彼に、湯川が立ち向かい…。喜んで謎を解いているわけではない湯川の“苦悩”が描かれる短篇集。
福山雅治が演じる湯川学が話題となり、劇場版「容疑者Xの献身」が空前のヒットを記録しているガリレオシリーズ。そんなガリレオシリーズが新たに二冊同時発売された一冊がこちらの「ガリレオの苦悩」。通常通りの短篇集であるために、長篇集とは違いスムーズに読み進められる内容のものばかり。「容疑者Xの献身」以降、湯川が決して協力的に警察に捜査協力していたのではないことが判明する。天才と唯一認める友人を追い詰め、天才である湯川自信も人並みに心を痛めていたことが窺える。ドラマや映画での影響からか、湯川が福山雅治のイメージになっている。そして今回の「落下る」で初登場してくる内海刑事。彼女が柴咲コウのイメージになり、より一層楽しみながら文章を味わうことができる。収録作五篇からの構成になっており、今作では湯川自信が事件と深く関わることが多くなり、彼自身の苦悩の数々を知ることができる。その中でも、第二章の「操縦る」が個人的には湯川の人間らしい一面が見れるので好きです。それなりに楽しめる一冊だが、やはり容疑者Xの献身には遠く及ばない気がします。
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さまよう刃
2008 - 10/10 [Fri] - 15:14
長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った。それを聞いた長峰は半信半疑のまま、娘の復讐に動き出す。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。
秋といえば読書の季節ですし何気に手にした一冊なのですが、これがなんとも重くて深い内容のものでした。もしも自分の愛する一人娘を見ず知らずの少年達に蹂躙された挙句に殺されたら、あなたはその犯人達を許すことができますか?まだボクは結婚もしていなければ子供もいない。でも、もしも愛する人が殺されたならば、きっとその犯人を許すことが出来ないと思う。キレイ事などは言いたくもないし、絶対に殺してやりたいとしか思わないだろう。日本でもここ数年の間に、少年・少女による凶悪犯罪が数多く起こっている。その度に取り沙汰される少年法は、どうも個人的には問題があるようにしか感じられない。まだ未成年だという理由だけで、人権や保護を優先される凶悪犯。その一方で苦しみばかりを募らせる被害者…。謎の密告電話によって、長峰は犯人の一人を殺害し、もう一人に復讐するために逃走し、警察とマスコミが彼を追う。復讐は負の連鎖しか生まないことなど知りつつも、なぜか主人公である長峰には娘の敵討ちをして欲しいと思いながら、物語を読み進めている自分がいた。人間、頭では理解していようとも、本心ではきっと大半の方が主人公と同じような気持ちでいるのだろう。ただ、もしも復讐を果たした先には何があるのだろう?きっと虚無感などしかないように個人的には思ったのだが、その答えは各々で導き出すしかないようにも思える。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした内容で重く哀しい作品ではあったが、読み終えた後に色々と考えさせられた作品。
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東野圭吾(著) 「さまよう刃」★★★☆
![]() | さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6) (2008/05/24) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
秋といえば読書の季節ですし何気に手にした一冊なのですが、これがなんとも重くて深い内容のものでした。もしも自分の愛する一人娘を見ず知らずの少年達に蹂躙された挙句に殺されたら、あなたはその犯人達を許すことができますか?まだボクは結婚もしていなければ子供もいない。でも、もしも愛する人が殺されたならば、きっとその犯人を許すことが出来ないと思う。キレイ事などは言いたくもないし、絶対に殺してやりたいとしか思わないだろう。日本でもここ数年の間に、少年・少女による凶悪犯罪が数多く起こっている。その度に取り沙汰される少年法は、どうも個人的には問題があるようにしか感じられない。まだ未成年だという理由だけで、人権や保護を優先される凶悪犯。その一方で苦しみばかりを募らせる被害者…。謎の密告電話によって、長峰は犯人の一人を殺害し、もう一人に復讐するために逃走し、警察とマスコミが彼を追う。復讐は負の連鎖しか生まないことなど知りつつも、なぜか主人公である長峰には娘の敵討ちをして欲しいと思いながら、物語を読み進めている自分がいた。人間、頭では理解していようとも、本心ではきっと大半の方が主人公と同じような気持ちでいるのだろう。ただ、もしも復讐を果たした先には何があるのだろう?きっと虚無感などしかないように個人的には思ったのだが、その答えは各々で導き出すしかないようにも思える。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした内容で重く哀しい作品ではあったが、読み終えた後に色々と考えさせられた作品。
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流星の絆
2008 - 04/23 [Wed] - 18:20
惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」14年後―彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。
少々忙しい日々が続いていましたが、久しぶりに読書をしてみました。最近、どうも個人的には納得のいかない作品が続いていた東野圭吾さんだが、今回は久々に面白いと感じられる一冊でした。帯の文面が、ややネタバレしているように感じられてしまうが、内容はそのまま受け止めてから読まれても満足のいく内容には仕上がっている。ハヤシライスが看板メニューの洋食店である、アリアケの経営者夫妻が殺害されたことにより、功一、泰輔、静奈の三兄弟の人生が大きく狂い始めていく…。しかし、そんな惨劇があったからこそ、お互いを思いやる気持ちは強くなり、絆もより深まっていくのだろう。詐欺という行為は決して褒められる行いではないが、兄弟たちの良心が最後まで残っていたことに対して安堵してしまった。いくら最高の計画を練ったところで、恋心という最強の敵にはなかなか勝てないのが人間らしくてていい。ラストにかけて、やや急展開になりすぎて心理描写に欠けてはいるが、全体的にはよく内容のまとまったものになっている。ラストはロマンチックで切なくもあり、兄弟の深い愛情を再確認できたような気がする。ハヤシライスという食欲のそそられる一品をキーワードにし、最後までその謎というスパイスの効いた最高級のシェフが作り出したストーリーでした。
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東野圭吾(著) 「流星の絆」★★★★
![]() | 流星の絆 (2008/03/05) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
少々忙しい日々が続いていましたが、久しぶりに読書をしてみました。最近、どうも個人的には納得のいかない作品が続いていた東野圭吾さんだが、今回は久々に面白いと感じられる一冊でした。帯の文面が、ややネタバレしているように感じられてしまうが、内容はそのまま受け止めてから読まれても満足のいく内容には仕上がっている。ハヤシライスが看板メニューの洋食店である、アリアケの経営者夫妻が殺害されたことにより、功一、泰輔、静奈の三兄弟の人生が大きく狂い始めていく…。しかし、そんな惨劇があったからこそ、お互いを思いやる気持ちは強くなり、絆もより深まっていくのだろう。詐欺という行為は決して褒められる行いではないが、兄弟たちの良心が最後まで残っていたことに対して安堵してしまった。いくら最高の計画を練ったところで、恋心という最強の敵にはなかなか勝てないのが人間らしくてていい。ラストにかけて、やや急展開になりすぎて心理描写に欠けてはいるが、全体的にはよく内容のまとまったものになっている。ラストはロマンチックで切なくもあり、兄弟の深い愛情を再確認できたような気がする。ハヤシライスという食欲のそそられる一品をキーワードにし、最後までその謎というスパイスの効いた最高級のシェフが作り出したストーリーでした。
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ダイイング・アイ
2008 - 01/19 [Sat] - 16:35
記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。
久々に読書鑑賞。やはり今年初は、大好きな作家である東野圭吾作品を読もうと決めていました。本当は昨年から買っていたのだが、年末年始の忘年会、新年会が忙しく読めなかっただけですが…。この作品は、10年近く前に書かれたもののようです。ホラー的サスペンスとでもいうのか、ちょっと一風変わった作品だという印象です。事故を起こしてしまった主人公は、なぜか事故の記憶がない。そんな中、ある出来事をキッカケとし、記憶を呼び覚まそうとするが、周辺では不振な動きをする人物が現れる。徐々に記憶を整理していくと、そこには驚くべき真実が隠されていた…。新刊ということもあり期待していたのだが、東野作品にしては心理描写が少々弱く、不可解な点も多く見受けられた。しかも無駄に性描写も多く、人によっては不快感を与えてしまいそうな内容もある。いつも感じられる説得力が決定的に欠けている為に、満足感はやや得られないかもしれない。ちなみに表紙やタイトルの意味は、読んでみればすぐに分かることだろう。個人的には少々後味の悪い作品だったように感じられる。文庫化まで待ってもいい作品だろう。
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東野圭吾(著)「ダイイング・アイ」★★★
![]() | ダイイング・アイ (2007/11/20) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
久々に読書鑑賞。やはり今年初は、大好きな作家である東野圭吾作品を読もうと決めていました。本当は昨年から買っていたのだが、年末年始の忘年会、新年会が忙しく読めなかっただけですが…。この作品は、10年近く前に書かれたもののようです。ホラー的サスペンスとでもいうのか、ちょっと一風変わった作品だという印象です。事故を起こしてしまった主人公は、なぜか事故の記憶がない。そんな中、ある出来事をキッカケとし、記憶を呼び覚まそうとするが、周辺では不振な動きをする人物が現れる。徐々に記憶を整理していくと、そこには驚くべき真実が隠されていた…。新刊ということもあり期待していたのだが、東野作品にしては心理描写が少々弱く、不可解な点も多く見受けられた。しかも無駄に性描写も多く、人によっては不快感を与えてしまいそうな内容もある。いつも感じられる説得力が決定的に欠けている為に、満足感はやや得られないかもしれない。ちなみに表紙やタイトルの意味は、読んでみればすぐに分かることだろう。個人的には少々後味の悪い作品だったように感じられる。文庫化まで待ってもいい作品だろう。
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夜明けの街で
2007 - 08/03 [Fri] - 22:21
渡部の働く会社に、派遣社員としてやってきた秋葉。2人の距離は急速に縮まり、ついには一線を越えてしまう。しかし、秋葉は15年前に起きた殺人事件の容疑者だった。真犯人かも知れない女性と不倫の恋におちた渡部の心は揺れ動いていくが…。果たして秋葉は罪を犯したのか?まもなく、事件は時効を迎えようとしていた…。
大好きな作家である東野圭吾さんの新書である「夜明けの街で」を読んでみました。東野さんにしては珍しく、恋愛?というか不倫・ミステリーもの?普段とは違った視点からの作品ということもあり、ちょっと期待していました。あるページを捲ると、「不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた」、こんな文面が目に飛び込んできた。ボクも以前まではこんな意見を持っていたように思える。が、不倫というのは頭で考えるよりも深いものであり、実は浅はかな行為なのかもしれません。不倫するにしろしないにしろ、客観的に観てしまえば、ただの発情したオスとメスのようにも見えるし、当人たちからしてみればそんな簡単なものではないのだろう・・・。恋愛は自由だが、不倫の恋となると話は別もの。世間から隠れてコソコソと密会しなければならないし、それが逆に二人の世界を刺激したりと、ある意味ドラッグのようなものなのかもしれません。甘い蜜の味のように、一度なめたら取り返しがつかない状態におちいってしまう禁断の果実。だからといって、「どうしようもない時もある」という言葉は、ただの逃げにしか感じられなくもない。なにが正しくて、何が悪いことなのかは個人の考え方次第だろうし、もしも迷いがあるのならば、絶対に深入りしないほうが賢明だとは思います。不倫なんてものは、昼ドラで見ているくらいがちょうどいいのではないでしょうか?頭ではわかっちゃいるが、人間だからしょうがないと思える自分もいることも事実・・・。東野さんにしてみれば新境地なのだろうが、あまりこの手のジャンルは不得意なのではないだろうかと感じられた作品でした。不倫真っ最中の方からしてみれば、ある意味ドキュメンタリーのようで、ドキドキした気分を味わえる作品かもしれません。
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東野圭吾(著)「夜明けの街で」★★★
![]() | 夜明けの街で (2007/07) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
大好きな作家である東野圭吾さんの新書である「夜明けの街で」を読んでみました。東野さんにしては珍しく、恋愛?というか不倫・ミステリーもの?普段とは違った視点からの作品ということもあり、ちょっと期待していました。あるページを捲ると、「不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた」、こんな文面が目に飛び込んできた。ボクも以前まではこんな意見を持っていたように思える。が、不倫というのは頭で考えるよりも深いものであり、実は浅はかな行為なのかもしれません。不倫するにしろしないにしろ、客観的に観てしまえば、ただの発情したオスとメスのようにも見えるし、当人たちからしてみればそんな簡単なものではないのだろう・・・。恋愛は自由だが、不倫の恋となると話は別もの。世間から隠れてコソコソと密会しなければならないし、それが逆に二人の世界を刺激したりと、ある意味ドラッグのようなものなのかもしれません。甘い蜜の味のように、一度なめたら取り返しがつかない状態におちいってしまう禁断の果実。だからといって、「どうしようもない時もある」という言葉は、ただの逃げにしか感じられなくもない。なにが正しくて、何が悪いことなのかは個人の考え方次第だろうし、もしも迷いがあるのならば、絶対に深入りしないほうが賢明だとは思います。不倫なんてものは、昼ドラで見ているくらいがちょうどいいのではないでしょうか?頭ではわかっちゃいるが、人間だからしょうがないと思える自分もいることも事実・・・。東野さんにしてみれば新境地なのだろうが、あまりこの手のジャンルは不得意なのではないだろうかと感じられた作品でした。不倫真っ最中の方からしてみれば、ある意味ドキュメンタリーのようで、ドキドキした気分を味わえる作品かもしれません。
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宿命
2007 - 04/23 [Mon] - 17:01
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた・・・。
何を読めばいいのか困ったときは、必ずと言っていいほど東野圭吾さんの作品を読むというのが日課になってきているように感じます。彼の作品には、ハズレが少ないというのが何よりの強みです。今回の作品も10数年前の作品ですが、全く色褪せていないというのが凄いです。タイトルの宿命という言葉の通りに、様々な部分でそのように感じさせられました。学生時代には、誰しもライバルのような存在がいたはず?勉強・スポーツ・恋愛、人それぞれでしょうが、そういうライバルがいるからこそ頑張れたようにも今となっては思えます。切っても切れない縁のようなものもありますが、そういうのを宿命ともいうのかと思います。運命や宿命など、目に見えないチカラに振り回される人生よりかは、自分で切り開いて歩んでいく人生でありたいと思う。しかし、それもまた宿命なのかもしれない・・・。
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東野圭吾(著)「宿命」★★★★
![]() | 宿命 東野 圭吾 (1993/07) 講談社 この商品の詳細を見る |
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた・・・。
何を読めばいいのか困ったときは、必ずと言っていいほど東野圭吾さんの作品を読むというのが日課になってきているように感じます。彼の作品には、ハズレが少ないというのが何よりの強みです。今回の作品も10数年前の作品ですが、全く色褪せていないというのが凄いです。タイトルの宿命という言葉の通りに、様々な部分でそのように感じさせられました。学生時代には、誰しもライバルのような存在がいたはず?勉強・スポーツ・恋愛、人それぞれでしょうが、そういうライバルがいるからこそ頑張れたようにも今となっては思えます。切っても切れない縁のようなものもありますが、そういうのを宿命ともいうのかと思います。運命や宿命など、目に見えないチカラに振り回される人生よりかは、自分で切り開いて歩んでいく人生でありたいと思う。しかし、それもまた宿命なのかもしれない・・・。
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幻夜
2007 - 03/27 [Tue] - 15:03
1995年、阪神大震災の夜。男は殺人を犯した。震災のどさくさに紛れて殺人は震災死として処理されたはずだった…。あの女に目撃されるまでは…。
ボクは東野圭吾さんの作品の中では、「百夜行」が最高傑作ではないかと思っています。その続編と名高い「幻夜」を読んでみました。毎回著者の作品を読むと感じることなのだが、どのようなジャンルのものであれ非常に読みやすい。特にミステリー作品に関しては、抜群のセンスを感じてならない。さて今回の「幻夜」なのですが、「百夜行」の続編というニュアンスが強いというのが正直な感想です。しかし、いくつか矛盾点も感じられるために、一概に続編と決め付けるのもどうかと思います。人それぞれ感じ方も違いますし、個々の作品として楽しんだほうがいいのではないでしょうか?まだどちらの作品も読んでいない方は、「幻夜」から先に読むことをオススメします。
女性は怖いというイメージがボクにはあります。この作品に登場する美冬という女性は、怖いという枠に収まりきらない魔性の女なのかもしれません。そんな女に魂を殺される男の心境よいうものも、少しは理解できてしまいます。愛する女の為に自己犠牲を顧みない男…。少なくともボクはできそうにありません…。
全体的にダークな雰囲気が漂って好きだったが、ラストはどうもしっくりとこなかった。ただ、この終わりにも何か意味がありそうな感じにさせられてしまうのが、東野圭吾さんの文才なのだろう。
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東野圭吾(著)「幻夜」★★★★
![]() | 幻夜 東野 圭吾 (2007/03) 集英社 この商品の詳細を見る |
1995年、阪神大震災の夜。男は殺人を犯した。震災のどさくさに紛れて殺人は震災死として処理されたはずだった…。あの女に目撃されるまでは…。
ボクは東野圭吾さんの作品の中では、「百夜行」が最高傑作ではないかと思っています。その続編と名高い「幻夜」を読んでみました。毎回著者の作品を読むと感じることなのだが、どのようなジャンルのものであれ非常に読みやすい。特にミステリー作品に関しては、抜群のセンスを感じてならない。さて今回の「幻夜」なのですが、「百夜行」の続編というニュアンスが強いというのが正直な感想です。しかし、いくつか矛盾点も感じられるために、一概に続編と決め付けるのもどうかと思います。人それぞれ感じ方も違いますし、個々の作品として楽しんだほうがいいのではないでしょうか?まだどちらの作品も読んでいない方は、「幻夜」から先に読むことをオススメします。
女性は怖いというイメージがボクにはあります。この作品に登場する美冬という女性は、怖いという枠に収まりきらない魔性の女なのかもしれません。そんな女に魂を殺される男の心境よいうものも、少しは理解できてしまいます。愛する女の為に自己犠牲を顧みない男…。少なくともボクはできそうにありません…。
全体的にダークな雰囲気が漂って好きだったが、ラストはどうもしっくりとこなかった。ただ、この終わりにも何か意味がありそうな感じにさせられてしまうのが、東野圭吾さんの文才なのだろう。
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