映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

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プリズン・トリック

2009 - 11/04 [Wed] - 16:28

遠藤武文(著) 「プリズン・トリック」★★

プリズン・トリックプリズン・トリック
(2009/08/07)
遠藤 武文

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交通刑務所で発見された前へ倣え姿の遺体。現場は密室——逃走した受刑者を追う県警が知る意外な事実とは…。

第55回江戸川乱歩賞受賞作。タイトルに惹かれて購入してみたが、久しぶりに読むのに時間がかかってしまった一冊。刑務所内での密室殺人という本格的なミステリーを味わえ、トリックも巧妙にできており関心させられるのだが、果たしてこのトリックはアリなの?という素朴な疑問が読み終わって率直に感じた。帯書きには、読み落としていい箇所はラスト一行までどこにもない。あなたは絶対に鉄壁のトリックを見破れない。そして必ず、二度読むと書かれてはいるが、正直この小説をまた一から読み返したいとは絶対に思わないだろう。そう感じてしまうのは構成がどうも決定的に悪すぎる。しかも登場人物たちが誰一人として存在感がなく、似たような名前ばかりなので誰が誰なのかが理解しにくくページをめくる気が段々と薄れていき、読む気力すらなくなっていく。そうして日にちを空けてしまうと余計に登場人物たちを忘れてしまい、半ばやけくそな気持ちで読んでしまう。悪循環のためにより一層興味が薄れていくので、いくら優れているトリックだろうが無意味なことでしかなくなる。あまりにも荒削りで話の内容や視点が変わりすぎるために、面白さが伝わってこなかった作品。

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猫を抱いて象と泳ぐ

2009 - 07/22 [Wed] - 22:33

小川洋子(著) 「猫を抱いて象と泳ぐ」★★★★☆

猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
(2009/01/09)
小川 洋子

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廃バスに住む巨漢のマスターに手ほどきされ、チェスの大海原に乗り出した孤独な少年。彼の棋譜は美しいが、姿を見た者はいない…。伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、密やかな奇跡の物語。

話題となった「博士の愛した数式」では、数学の美しさや神秘さを数式を使って教えてくれた著者が、今回はチェスによって新たな神秘的な世界へ誘ってくれる。将棋は幼い頃からよく友人や大人たちとさしていたが、チェスはルールすらよくわからない。読む前はそんなルールすら知らないのに物語についていけるのか心配だったが、そんなものは不要だとすぐにわかる。もう一つ疑問だったのがタイトルの「猫を抱いて象と泳ぐ」。幼い頃は水泳選手だったが、当たり前のことだが猫を抱きながらも象と一緒に泳いだ経験もない。不思議なタイトルに手招きされるかのように、それがどういった意味なのか知ることになる。この物語ははじめから不思議な世界観をかもし出している。主人公の少年は、唇が閉じたまま生まれてきてしまい、すぐに手術で切開したが言葉数少ない寡黙な少年に育っていく。そんな主人公の架空の友達は、デパートの屋上で生涯を終えた象のインディラと、壁に挟まり出られなくなった女の子のミイラ。そいて幼少期に出会ったマスターにチェスを教えてもらい、やがては、「盤上の詩人」と謳われた天才アリョーヒンの再来として、「盤下の詩人」リトル・アリョーヒンと呼ばれるまでになる。チェスは深い海のようであり、駒が奏でる音はそのプレーヤーの人生そのものでもある。対戦している以上は勝った者が勝者だが、チェスでは最強の手が最善とは限らないなしい。盤上で奏でられる音に耳をすませて、その時々で最も美しい詩を綴ることが大切らしい。棋譜の数は通常決まっているのだが、リトル・アリョーヒンに言わせれば宇宙の粒子よりも多いとのこと。人生をチェスに例えるならば、まだボクはそんな美しい詩を綴れてはいないだろう。しかしその時の閃きや想像力や発見で、人生の1ページを綴ってみたいものだ。物語は終始物静かに進められていき、驚きなどは一切ないのだが、チェスを通じてなぜかこの不思議な世界に酔いしれてしまい、海底深くまで沈んでいってしまう感覚になる。通常では味わえないような不思議な余韻に浸れる。あまりこういった作品にはめぐり合えないので、なんだかとても言葉では言い表せない感覚。

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そのときは彼によろしく

2007 - 04/13 [Fri] - 00:22

市川拓司(著)「そのときは彼によろしく」★★★★

そのときは彼によろしく そのときは彼によろしく
市川 拓司 (2007/04/06)
小学館

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小さなアクアショップを営む主人公のもとに、一人の美しい女性がアルバイトにやってくる。やがて二人の間にあった不思議な縁が、主人公の人生を動かし始める…。

タイトルに惹かれて購入した作品。ずっとタイトルの「彼」のことを考えながら読んでいました。非現実的な部分も若干あったのだが、登場人物の一つ一つの言葉が胸を打ってくる。純粋なラブストーリーと、少しのファンタジーが非常に心地良い雰囲気をつくりだしてくれる。主人公が29歳という設定なのだが、ボクも同じ歳であり、共感できる部分も多かったように感じる。三十歳を目の前に控えており、このところ考えることも多々ある。この作品を読むにつれて、こういう考えもアリなのかな?と考えさせられた部分がある。現実を生きていくということは楽しいことばかりではないが、心が温かくなり、安らぐような一時の時間を貰えた気がする。読書の時間にささやかな幸せをくれた一冊。オススメです。
6月には、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の出演により映画化予定になっています。このキャストからは、どうもイメージが湧いてこない…。

そのときは彼によろしく公式サイト

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ブレイクスルー・トライアル

2007 - 03/14 [Wed] - 17:53

伊園旬(著)「ブレイクスルー・トライアル」★★

ブレイクスルー・トライアル  ~第5回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作~ ~第5回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作~
伊園 旬 (2007/01/11)
宝島社
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技術の粋をつくした難攻不落の技術研究所に侵入し、24時間以内に所定のものを持ち帰るという、懸賞金1億円の一大イベント。数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか?

第5回「このミステリーがすごい!」大賞、大賞受賞作という帯に釣られて購入したこの作品。前回の「チーム・バチスタの栄光」と比べてしまうと、なぜこの程度の作品が大賞なのかと疑問になる?根本的に面白くない上に、読みにくい文章が最悪。ボクは購入した本は、必ず最後まで読むのだが、ここまで苦痛な読書は久しぶりに体験しました。著者の作品を二度とボクが手に取ることはないだろうと思う。それ程までにつまらなく、読むだけ時間の無駄だと思う一冊。評価は★二つだが、限りなく★一つに近い…。

  「ブレイクスルー・トライアル立ち読み

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暗いところで待ち合わせ

2006 - 12/21 [Thu] - 18:49

乙一(著) 「暗いところで待ち合わせ」★★★★

暗いところで待ち合わせ 暗いところで待ち合わせ
乙一 (2002/04)
幻冬舎
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視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた・・・。

11月25日から、田中麗奈、チェン・ボーリン主演で映画化され公開にもなっている、「暗いところで待ち合わせ」を読んでみました。この作品を知るキッカケは映画でしたが、ボクの近所では上映されていないので、原作を読むことにしました。乙一さんの作品は初めて読んでみたのですが、なかなかイイ作品だと素直に感じました。プロットもしっかりしていて、どんどん物語りに引き込まれていく。あっという間に読み終えてしまったという感覚でした。主人公のミチルは、事故の為に盲目となってしまうのですが、そこへ殺人事件の容疑を掛けられたアキヒロが忍び込んできます。ミチルは気付いているにもかかわらず、知らないふりをし、普段通りに生活する。暗闇の中というだけで不安になってしまいそうですが、見ず知らずの人間が、すぐ側に居るというのは耐えられない恐怖だとボクは思います。今の世の中、昨日まで親しくしていた人が、明日は容疑者となってしまう事などがよくある。物騒な世の中で、少々ミチルの行動も不謹慎ではあるが、物語が進むにつれて、なんともいえない感情に変わっていく。そのアタリの文章の構成などが、とても素晴らしく感じました。寒い日に食べる温かいシチューが、読んでいるこちら側にも伝わってくるような気がしました。

障害を持った方々の立場で、あまり物事を考えたことがなかった。普段我々が、当たり前のように生活していることでも、少し目線をかえて見てみれば、不自由なこともたくさんあることだろう。些細なことかもしれないが、今更ながらそんな事を考えさせられた作品。人と真剣に向き合って生きていくのは、怖い気持ちや不安もあることだろう。しかし、人は決して一人では生きてはいけないものだとも思う。二人のやり取りから、人の温かさを感じれました。オススメです!

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美丘

2006 - 12/13 [Wed] - 00:49

石田衣良(著)「美丘」★★★

美丘 美丘
石田 衣良 (2006/11/01)
角川書店
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限られた命の期限の中、美しくも儚く生きていく二人の恋人のお話である、石田衣良(著)「美丘」を読んでみました。それにしても、この表紙には男ならばついつい立ち止まってしまいそうです。そんなボクも男ですから、手にとって即購入してしまいました。最近、この手の物語が多いような気がします。「世界の中心で、愛をさけぶ」や「恋愛寫眞」などがありますが、この作品も主人公の彼女が病気で死に、主人公の彼氏が回想していくという内容です。読み始めは、前二作のような感じかと思っていたのですが、そこは石田衣良節満載で、飽きずに読み終えることができました。彼の作品に登場してくる人物には、感情移入しやすいような気がする。言葉で言うのは簡単だが、なかなか簡単に出来るものでもない。多くの作品が感情移入できずに、何処か上の空だったり、あまりにも客観的にしか物語を捉えられなくしてしまう。単純に著者の言葉使いや、登場人物が好きなのもあるが、読者のツボをよく把握しているのだとも思う。こういう作家さんが多く出てきてくれれば、現代の活字離れした若者も、少しは興味を抱いてくれるのではないでしょうか?

ボクは愛する彼女と死別したことがありません。大体というか、毎回女性にフラレテばかりの人生です。それでも毎回多少は傷つきますし、悲しみもします。恋愛のキズは恋愛で治ったり、時間が解決してくれることが大半だとは思いますが、死別の場合は一体どうなってしまうのか?正直ボクには考えられません。命あるものには必ず死がいづれは訪れる。頭では理解しているつもりでいても、もしその時が訪れてしまったらという恐怖はあります。人間は弱い生き物だと思います。しかし、弱い生き物だからこそ、お互い助け合って生きていけるようなパートナーを、ボクも一日も早く見つけられたらいいと思います。

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神様からひと言

2006 - 11/17 [Fri] - 15:10

荻原浩(著)「神様からひと言」★★★

神様からひと言 神様からひと言
荻原 浩 (2005/03/10)
光文社
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大手広告代理店を辞め、珠川食品に再就職した主人公。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられるお客様相談室へ異動となった。そこからクレーム処理に奔走するのだが・・・。

この本の帯に書いてある、「書店員さんが大絶賛!」という言葉に惹かれてしまい、購入してしまいました。読んでみて、大絶賛とまではいかなかったが、そこそこ楽しめて読めた一冊です。

短気な主人公、ギャンブル好きな上司、ロリコンの同僚などなど、登場人物がとてもリアルに描かれており、こんな職場もあるのだろうと想像し易かったです。自分が働くならば、なるべくは避けたい部署だとは思いますが・・・。そんなリストラ要員収容所に移動となった主人公が、理不尽な苦情ばかりの顧客達相手に、あの手この手でクレーム処理していく姿は、ある意味参考になったと思います。社会人にもなれば、一度や二度はそんな場面に出くわしても不思議ではないだろう。ボクも以前、販売員という職種柄、クレーム処理というものを何度も体験してきた経験がある。どう考えても理不尽なこともあったが、そういう事を体験してこなければ、一人前の社会人にはなれないとも思う。そういう社会の波に揉まれて、徐々に大人になっていき、いかに自分がぬるま湯にどっぷりと浸かっていたかを痛感する。当時はあまりいい気分ではなかったが、このような経験が出来たことは、ボクにとってはプラスになったと感じます。世の中には様々な人がいて、人それぞれ考えも違う。それに見合った対応もあるということを勉強できたと思う。クレームも考えようによっては、直接言ってくれるだけマシだとも思います。何も言わずにいられることが、ボクにとっては怖いものです。

愉快な気持ちや痛快な気持ち、時には苦い思い出も織り交ぜつつ、昔の事を想いかえし読んだ一冊です。サラリーマンの方々にはオススメかもしれません。

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恋愛寫眞?もうひとつの物語

2006 - 10/31 [Tue] - 18:13

市川拓司(著)「恋愛寫眞?もうひとつの物語」★★★

恋愛写真―もうひとつの物語 恋愛写真―もうひとつの物語
市川 拓司 (2003/06)
小学館
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この作品は、映画『恋愛寫眞』へのオマージュとして、市川拓司が書き下ろしたもうひとつの恋愛寫眞。著者の市川拓司といえば、「いま、会いにゆきます」が代表作として有名ですが、この作品も負けず劣らずの純愛系の作品でした。

恋をすれば死ぬ運命にありながら、初恋の相手に一途な片思いをつらぬいた切ない愛の物語・・・。この手の作風のものを、近頃よくみかけます。お隣の国などのものは、どうしても苦手で見たくもありませんが、本だとアレルギー無しで素直に読むことができます。

自分の命と引き換えに、あなたは誰かに恋をしたことがありますか?いたとしたら、その方はもう生きてはいないでしょうが、ボクはまだ生きているので、そういう恋愛をしたことがないのでしょう。そもそも、命というものを、軽々しく何かと天秤に掛ける行為自体に、ボクは疑問があります。しかし、そんな恋愛や片想いなどに惹かれてしまう気持ちも、多少は持ち合わせています。きっと形は違えども、誰もが愛されたいと望んでいることでしょう。
究極の愛の形を前者とすれば、ストーカーなどの愛の形は正反対に位置付けられるのだろう。最近では、ストーカー被害なども多く見受けられるが、そういう歪んだ愛の形はいらない。純粋に人を愛する気持ちは、きっと違うものだろう。親が子を想う、無償の愛に近いものではないかと、ボクは考えるのだが、それを異性に対して行うのはとても難しいものだとも思う。
一体、何が正しくて、何が間違っているのかは解らない。でも、恋の方程式に答えがないのは、人それぞれ違った形の答えがあるのだからかもしれない。もしも何千、何万通りある答えがあるのならば、ボクやあなたにもきっと答えがあるのかもしれない。何もしないで、ただ指を銜えて見ている暇があるのならば、まずは勇気を持って行動に移してみるのもいいだろう。その一歩が、答えに近付く道なのかもしれないのだから・・・。

片想いという、誰しもが一度は経験する甘く切ない想い。そんな気持ちを思い出させてくれた。年を取り、だんだんと忘れかけている純粋な気持ち。そんな大切な事を、この作品を読むことにより思い出させてもらえました。
今週から公開された「ただ、君を愛してる」の原作でもあるので、映画の方も楽しみです。

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夜のピクニック

2006 - 10/04 [Wed] - 19:36

夜のピクニック 夜のピクニック
恩田 陸 (2006/09)
新潮社
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第2回本屋大賞受賞作品である、恩田陸著「夜のピクニック」を読んでみました。恩田陸の本は、今まで読んだことはなかったが、この本だけは以前から気になっていた。しかし一度キッカケを失ってしまうと、どうもずるずると時間だけが過ぎてしまい、今日の文庫化に至ってしまいました。

ボクにとって本屋大賞というものは、何処かの“名のある文学賞”などよりも、遥かに心に残り、皆さんにオススメしたいと思える作品ばかりです。第1回受賞作品の「博士の愛した数式」、第3回受賞作品の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」同様に、心に残る一冊になりました。

1,000人を超える全校生徒が、24時間かけて80キロを歩く高校の伝統行事「歩行祭」。ちなみにこの歩行際は、著者の母校の名物行事をモデルとしたものです。
ただひたすら歩くというだけの、単調になってしまいそうな物語。異母兄弟との和解という、高校生にしては少々重いテーマなどもあるのだが、高校生の爽やかでいて、ちょっと馬鹿馬鹿しいリアルな話が散りばめられている為に暗くならない。

読み進んでいくと、自然とボク自身の高校時代を想い返していた。毎日たわいない話を友人と話す日々。時には淡い恋心を抱き、恋の苦さも知った。大人から見たら馬鹿馬鹿しく、何でもない事ばかりだったが、そんな日々が愛おしくもあり、今となっては懐かしくもある。
意味がないように感じていた日々ではあったが、仲間との連帯感や共有した日々というものは、かけがえのないモノであり、今のボクにとってはとても大切な財産でもあります。そんな誰しもが通ってきた何気ない日々を、この本は呼び起こしてくれます。失敗ばかりを繰り返し、戻ってもう一度やり直したくても、もう二度とは戻れない。そんな思春期の頃があったからこそ今のボクがあるのだろう。
きっとこの本を読んでいる最中、皆さんもボクと同じように18歳の頃を思い出すことでしょう。

毎日不安を抱き、悩み・苦しみもしたが楽しかった日々の思い出。そんな数々の青春の1ページが刻まれた、思い出の旅にでてみませんか?きっと今なら笑って振り返ることが出来ることだと思います。

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地下鉄(メトロ)に乗って

2006 - 09/10 [Sun] - 21:12

地下鉄(メトロ)に乗って 地下鉄(メトロ)に乗って
浅田 次郎 (1999/12)
講談社

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浅田次郎の初期の作品として有名な、「地下鉄(メトロ)に乗って」を読んでみました。この作品を知るキッカケとなったのが、今秋公開予定の同名映画、「地下鉄(メトロ)に乗って」のスポットを観たからです。出演する役者が、堤真一、大沢たかおとボクの好きな役者であったので、より一層興味を抱いてしまいました。

地下鉄はここ数年間、ほとんど利用していませんが、以前はよく利用していたので馴染み深い乗り物の一つかもしれません。物語はそんな馴染みの深い乗り物である地下鉄(メトロ)に乗って、主人公のさえない男が戦後の日本へタイムスリップするというSF物のお話です。
主人公と父との葛藤、死んだ兄への想い、愛する家族、そしてあいする者とのエピソード・・・。
読み始めの段階では、普通のタイムスリップSF物かと、あまり期待はしていなかったのだが、そこは浅田文学の象徴ともいうべき「家族愛」をベースとした、とても心に響く内容満載の作品だった。

ボクは男なので、主人公が父を憎む気持ちというものがなんとなく解ったような気がした。父と息子という関係は、恐らく言葉では言い表せない、とても難しくもあり、それとは逆にとてもシンプルな関係なのかもしれない。よくありがちなテーマなだけに、作者の力量のようなモノが簡単に見えてしまうものなのかもしれない。

もう一つ、主人公と一緒に過去へとタイムスリップしてしまう女性の心境にも、深く考えさせられてしまった。愛する人だからこそ、悩み、葛藤し、決断する。女性の心理が見え隠れし、とても共感できる部分が多かったのだが、哀しく、とても切なくなり、胸が締め付けられる思いもした。

映画の存在がなければ、出会っていなかった一冊だったかもしれないので、10月の映画公開が待ち遠しいです。

主人公は40代の中年男性ですが、この本は女性にも読んで欲しい作品だとおもいます。きっとボクとは違った、女性ならではの視点から物語を楽しむことができると思います。

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プロフィール

ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

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