映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

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ミスト

2008 - 05/22 [Thu] - 16:53

「ミスト」★★★☆
原題:The Mist
監督:フランク・ダラボン
製作:アメリカ、2007年
出演:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ネイサン・ギャンブル、ローリー・ホールデン、他
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メイン州西部の町を嵐が襲った翌日、深い霧が発生し、町中を覆ってしまう。しかもその霧の中には、正体不明の謎の生物が潜んでいた。スーパーマーケットの店内に避難した住民たちは、決死の脱出を試みようとする。【MovieWalker】

ホラー作品としてはなかなかの秀作なのだろうが、終始イライラさせられラストも賛否両論になるであろう作品。原作スティーヴン・キング、監督フランク・ダラボンとくれば、真っ先に思い出されるのが、「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」の2作品です。この2作品は、個人的にも好きな作品ですが、皆さんの中にも好きな作品に挙げられる方も結構多いのではないでしょうか?今作は、霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、次々と錯乱していく人々を描いていくパニック・ミステリー。本当はあまりこの手の作品は好きではないのですが、ついつい怖いもの見たさで見てしまい後悔するばかりです…。人間が恐怖に直面すると、思いも寄らない行動をとってしまうもの。街全体が急に深い霧に覆われてしまい、急遽スーパーマーケットに逃げ込み、そして閉じ込められることになる…。霧に包まれ謎の物体らしき物の恐怖に怯え、人が徐々に理性を失っていく。見えない恐怖に怯えるのは当然だが、本作は人間の持つ醜い内面を描き出している。どんなに立派な人でも、窮地に立たされたときにこそ、その人の本質が見えてくるもの。ただ個人ではなく、それが大人数となってくると話は少々変わってくるもの。それぞれが持つ恐怖が一気に増幅し、猜疑心の目で他人を疑い、自己中心的になり、時として信仰心などという厄介なモノまででてきてしまう。そういった常軌を失った行動の数々を見ると、いざというときこそ、冷静でいることの大切さを思い知らせれる。しかし、いざそのような状況に置かれて冷静でいられるかと聞かれても、自信がないものです。恐怖がいかに人間の判断力を鈍らせ、狂わせていくのかと悲しくなってくる。本当に人間とは弱い生き物だと痛感させられる。登場人物で特に目を見張るのが、マーシャ・ゲイ・ハーデン。信仰心の強い彼女が、人々を徐々に洗脳していく姿は、なんとも見ていておぞましい光景です。彼女の演技力に感服する反面、終始イライラさせられ彼女の顔を見るだけでへどが出そうになる。どうも宗教だけは苦手でなりません。。。さて、冒頭でも書いたとおり、この作品は賛否両論になるであろう作品。個人的にはラストが見えてきてしまい、好きにはなれない。これでは何のためにラストを原作と変更したのか、どうも解せない部分が強い。ホラー作品といて出来が良かっただけに、余計な恐怖の後付を無理矢理つけたのが勿体無い。◆映画ランキング◆

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マイ・ブルーベリー・ナイツ

2008 - 03/28 [Fri] - 17:48

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」★★★☆
原題:MY BLUEBERRY NIGHTS
監督:ウォン・カーウァイ
製作:フランス、香港、中国、2007年
出演:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ、デビッド・ストラザーン、他
my blueberry nights
失恋したエリザベスは、恋人の家の向かいにあるカフェに通うようになる。そこで彼女は、店のオーナー、ジェレミーの優しさにひかれていく。それでも失恋の傷をいやせなかったエリザベスは、突然に旅立ってしまう。 【MovieWalker】

昨日までは愛していても、突然の心変わりは起こるもの。心変わりが起きた方はまだいいが、突然なんの前触れもなくサヨナラされてしまう方は戸惑ってしまう。一方的に別れを告げるのは、相手の心を全く無視していることなので、別れるならばきちんとお互い納得いくまで話し合うのが妥当な方法だろう。恋というものは、いつも突然訪れてきて、突然終わりを告げるもの…。恋の終わりを告げられたとき、あなたはどうしますか?主人公であるエイザベスも、恋人の心変わりで失恋してしまいます。そんな時、元彼の家の近くにあるカフェに出入りするようになり、毎晩ブルーベリーパイを食べるようになる。ふと、この作品を見ていて思い出したのだが、過去にブルーベリーパイというものを何度食べたことがあっただろうか?ほとんど記憶にない。あまりカフェでも置いていないことが多いし、やはり人気がないのでしょうか?パイ屋のオーナーのジェレミーが、彼女の為に毎晩ブルーベリーパイを焼いてあげることにより、少しずつ彼女の傷も癒されていく。しかし元彼を忘れることができずに、突然彼女はジェレミーの前から姿を消してしまい旅にでてしまう。ニューヨーク、メンフィス、ラスベガスと旅をしていく。距離というキーワードを絶妙に見せつつ、そこでの出会いにより、愛というものに気付いていく姿が窺える。無国籍な映像と、絶妙なタイミングでの音楽は、ブルーベリーパイのような甘さを作品に漂わせる。この作品が初主演のノラ・ジョーンズは、自然体の演技を見せてくれた。恋に苦悩する男女の美しさというものがとても感じられる。ラストのキスシーンは、まるで絵画を見ているように美しく見蕩れてしまいました。◆映画ランキング◆

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マリと子犬の物語

2007 - 12/11 [Tue] - 20:15

「マリと子犬の物語」★★★★
出演:船越英一郎、松本明子、広田亮平、佐々木麻緒、宇津井健ほか
監督:猪股隆一
製作:日本 2007年
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ある日、新潟県山古志村で暮らす石川家に生まれたばかりの子犬がやって来る。役場に勤める父の優一は、幼いころに母を亡くした亮太と彩の兄妹がその子犬を“マリ”と名付け、一生懸命面倒をみる姿を見守っていた。やがてマリは成長し、3匹の子犬を生むが、そんな幸せな一家を大きな地震が襲う。【シネマトゥデイ】

動物と子役の作品は、絶対に反則です。涙でスクリーンが見えにくくて仕方がありません…。2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生したマグニチュード6.8の地震。新潟県中越地震と名付けられたその地震の際、壊滅的な被害を受けた山古志村で、多くの被災者を勇気づけた心温まるエピソードを映画化した作品。正直なところ、鑑賞前は子供向けのお涙ちょうだい映画とナメていました。新潟県中越地震は、今でも当時のテレビの映像を鮮明に記憶しています。ボクの住む地域も、いつ巨大地震が起きてもおかしくはない。しかも数回巨大地震を経験し、知り合いの家なども倒壊したのを見ている。なので、地震の恐怖というものは、少なからず知ってはいる。人間ですら計り知れない程の恐怖を感じる中、マリは必死に3匹の子犬を守りぬいた。その姿を見ているだけで、もう涙がボロボロとこぼれ落ちてしまう。こういうときこそ、母親の強さというものを強く実感させられる。マリの一つ一つの行動は、強く何かを訴えかけてくる。多数の実力俳優陣の出演はあるが、なんといっても子役の佐々木麻緒ちゃんの演技はその中でもずば抜けていた。これが本当の天才の演技だと、上映中何度も思うほど、彼女の演技は素晴らしい。天才子役と可愛い動物がタッグを組んだら、もう鬼に金棒です。後はひたすら感動させられ、ただ号泣するのみ…。久々に長時間泣かされ、見終わった頃は疲れていました。必ずハンカチとティッシュは持っていくことをオススメします。子供向けというよりは、大人に是非とも観て欲しい作品です。◆映画ランキング◆

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マイティ・ハート -愛と絆-

2007 - 11/27 [Tue] - 18:50

「マイティ・ハート -愛と絆-」★★★☆
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン他
監督:マイケル・ウィンターボトム
製作:アメリカ 2007年
A Mighty Heart
2002年のパキスタンで、ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエルは、妻マリアンヌとディナーの約束をした後、ある取材に出かける。しかし、それを最後に彼との連絡は途絶えてしまう。妊娠中のマリアンヌと友人たち、地元警察などによる懸命の捜索が開始されるが…。【シネマトゥデイ】

最愛の夫をテロリストに誘拐され、殺害されたマリアンヌ・パールの著書「マイティ・ハート新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死」を、製作ブラッド・ピット、主演アンジェリーナ・ジョリーで映画化した作品。ブラピとアンジーのコンビで、一見豪華そうな内容を想像しがちだが、内容は豪華さには程遠い地味で社会性のある物語に仕上がっている。つい先日も、日本人ジャーナリストが銃殺され死亡したが、危険地帯に自ら取材しに赴き、命をはって悲惨な出来事をレポートする。その姿には頭がさがる思いがあるが、それとは別に違った思いも存在している。彼らジャーナリストが居なければ、何もボクたちには世界でどれだけ悲惨な出来事が起こっているのかが分からない。しかし、危険な地域に赴き、拉致され、最悪この作品のように殺害されてしまうケースも少なくはない。プロ根性がある意味裏目にでてしまった結果とも考えられる。そこから何かを感じ、学ぶことも多いのだが、人は時間の経過とともに忘れていってしまう。命をかけて伝えた大切な何かを、いくつボクは忘れてしまっていったのだろうと、ふとこの作品を観賞しながら考えてしまった…。アンジーの二つの叫びが、ボクの心に重く圧し掛かり、激しく感情を昂らせる。言葉に出来ない様々な思いが、あの悲痛な叫びから感じととれる。観て幸せな気持ちになれるという作品ではないが、こういった作品は多くの方に鑑賞してもらいたいと思う。◆映画ランキング◆

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ミッドナイト イーグル

2007 - 11/24 [Sat] - 14:41

「ミッドナイト イーグル」★★★
出演:大沢たかお、玉木宏、竹内結子、吉田栄作、藤竜也ほか
監督:成島出
原作:高嶋哲夫
製作:日本 2007年
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戦場カメラマンとして活躍していた西崎は、現実に傷つき、また病気の妻を顧みずに死なせてしまった事を悔やむ日々を送っていた。ある夜、冬の山中で西崎は空を飛ぶ赤い光を撮影する。それは北アルプスに落下していく米軍のステルス爆撃機だった。【映画生活】

予告編などを観る限りでは、なかなかの大作だと思っていたのだが、実際のところはそれ程でもなかったような気が…。高嶋哲夫の原作を映画化されたものだが、猛吹雪の山岳地帯を舞台に、墜落したステルス爆撃機を巡り激しい攻防戦が繰り広げられていく。工作員がステルスに仕掛けをして墜落されるのだが、その辺の詳しい事情などはちょっと曖昧なまま物語は進んでいく。そもそも、物語の主軸となる大沢たかおと玉木宏を中心にストーリーは進んでいくと思っていたのだが、序盤などを含め、人間愛的物語にスポットを当てすぎてしまい、話が少々脱線していたように感じられる。ステルス周辺、日本政府内での会議、竹内結子演じる雑誌記者との三面から構成されていき、やがて最終的には話が一つにまとまっていくという設定。どうも全てにおいて、中途半端という印象が強い。特に吹雪の山岳を舞台にした銃撃戦などは、金銭的なものもあるのだろが、ハリウッドに比べてしまうと、どうしても色褪せてしまう。三面からのアプローチということもあるが、個々の役者のテンションのギャップにも違和感を感じられる。日本滅亡のカウントダウンが始まって、ピリピリとした緊迫感があるのが普通だろうが、スクリーンを通してあまり伝わってくるものがなかったように感じられる。ラストは泣かせてやるという設定なのだが、分かってはいるものの泣いてしまいました。それなりに見応えはあるのだろうが、同じ山岳ものならば個人的にはホワイトアウトなどのほうが好きかもしれません。◆映画ランキング◆

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未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜

2007 - 10/07 [Sun] - 14:48

「未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜」★★
出演:松下奈緒、竹財輝之助、原田泰造、石黒賢、松坂慶子、他
監督:蝶野博
製作:日本 2007年
MIRAIYOSOUZU
さやかは、大学時代からの恋人で建築事務所に勤める慶太に励まされ、雑誌編集者の道を志す。しかし、彼女の転職が無事に決まった矢先、慶太は憧れの建築家ガウディの国、スペインへと赴任してしまう・・・。

誰もが一度は聴いたことがあるであろうDREAMS COME TRUEの名曲「未来予想図」、「未来予想図II」の世界観を映画化した作品。恋人たちの永遠のラブソングとして名高い曲なだけに、歌詞が持つ独特の世界観が、いつまで経っても脳裏に焼きついてはなれない。ブレーキランプを5回点滅させる「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」といった歌詞などが、実際に映像として表現されているのだが、実際にやったことがあるという方も多いのではないでしょうか?そんなドリカムのステキな世界観を、出演陣の見事なまでの大根ぶりで台無しにしてしまっている。完成するのに100年以上かかると言われる、スペインの世界遺産サグラダ・ファミリアの工程とシンクロさせながら、さやかと慶太の10年近くに渡る一途な恋愛の過程を描く。内容があまり無く、観ていて飽きてきてしまい、結局印象に残るのはサグラダ・ファミリアの映像だけといったのが残念。ドリカムの世界観が強すぎるのか?または出演者の演技や演出がダメなのか?この作品からは、ダメダメな未来予想図しか浮んでこなかった・・・。映画化というよりも、PVなどでもよかったのではないかな???ドリカム吉田美和の夫、末田健さんが先月急死した。そのせいか、ラブソングのはずであるのに、とても吉田美和の歌声からは悲しみを感じられた。◆映画ランキング◆

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めがね

2007 - 09/25 [Tue] - 10:07

「めがね」★★★☆
出演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ、他
監督:荻上直子
製作:日本 2007年
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タエコは気ままな一人旅の途中、海辺の小さな宿「ハマダ」に宿泊する。そこでタエコは、宿の主人ユージや常連客の女性サクラ、教師のハルナたち、不思議な雰囲気をもった人々と出会い次第にたそがれていく・・・。

「かもめ食堂」の監督である荻上直子、主演の小林聡美、もたいまさこが再び組んだ人間ドラマ「めがね」。ゆるやかな空気が流れる海辺の宿の人々の交流を、おかしくもせつなく描く今回の作品。前作のフィンランドとはイメージは違うが、南の島でゆっくりとスローライフを送っていく。鑑賞中、極度の睡魔に襲われてしまい、危うく劇場で寝てしまいそうになるくらいゆるい映画です。めがねは視力の弱いボクにとっての必需品です。最近では様々なデザインのめがねがあり、お洒落のアイテムとしても大活躍。個性溢れる5人のめがねをかけた人々の、ハッキリと言ってしまえば、どうってことのない日常を描いている。目まぐるしく移り変わっていく現代。時間に追われて生活しているような日々も少なくはない。そんな日常生活の中で、たそがれる事を久しくしていないことに気付く。たそがれる事にコツってあるんですかね?雑念ばかりが多いボクには、ちょっと難しいことです。たまには何も考えずに、ただボーっとしてたそがれて一日中過してみたいものです。「かもめ食堂」でもそうだったんですが、今回も食事のシーンが多いです。しかも、何て事のない普通の朝食などが多いのですが、とても美味しそうに見えて、鑑賞中何度お腹が空いてきたことか・・・。素朴な和食で、ここまで視覚を刺激されてしまう作品というものも珍しいです。もう一つ非常に視覚を刺激されたのが、メルシー体操。なんとも奇妙なラジオ体操のようなものなのだが、自然と笑みがこぼれてきてしまう。恥ずかしいけれども、ちょっとやってみたいという気持ちになってしまう。物語自体には大きな変化は全くと言っていいほどに無いのだが、出演者が作り出す気持ちの良い不思議な空間や、美しい海や風景が、忙しい日々を送っているボクたちの疲れを癒してくれる。自然体になれるであろう時間が、この作品にはある。細かいことは気にせずに、肩の力を貫いて鑑賞することをおすすめします。◆映画ランキング◆

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ママの遺したラヴソング

2007 - 09/17 [Mon] - 15:03

「ママの遺したラヴソング」DVD鑑賞★★☆
出演:スカーレット・ヨハンソン、ジョン・トラヴォルタ、他
監督:シェイニー・ゲイベル
製作:アメリカ 2004年

ママの遺したラヴソング スペシャル・エディション ママの遺したラヴソング スペシャル・エディション
スカーレット・ヨハンソン.ジョン・トラボルタ.ガブリエル・マクト.デボラ・カーラ・アンガー (2007/09/07)
角川エンタテインメント

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母の訃報を聞き、故郷に戻った少女パーシー。実家では母の友人だった元大学教授のボビーと、作家志望の青年ローソンが待ち構えていた。共同生活を始めたパーシーは、少しずつ彼らと心を通わせていくのだが・・・。

長年音信不通だった母の訃報を聞くというのは、まだあどけなさが残る少女には辛いことだろう。誰でもそうだが、肉親との別れというものは、心身ともに堪えるものです。しかしそんな中、実家に戻ってみたら知らない男が二人も居たらどうでしょう?普通はどう考えても、知らない連中と、しかも異性とならば同居などはしないはず・・・。そんな突拍子もないような展開から、物語の幕は開いていく。久々にジョン・トラヴォルタを見たのだが、役柄からかもしれないが酷く老け込んだように感じた。スカーレット・ヨハンソンはあいかわらず綺麗なのだが、ヘビースモーカーと汚い言葉を使うのが、どうも容姿とマッチしておらず違和感が残る。題名のラヴソングという言葉に捕らわれがちだが、実際は文学作品という印象が強いように感じられる。しかも少々マニアックな引用を多様しているので、この手の文学にあまり興味がないかたには、分かりづらい一面がある。全体的なイメージとして、ニューオリンズを舞台に、人生に迷う少女と心に傷を抱えた中年男の交流までは分かるのだが、単調すぎて物語自体に波がないのが、物足りなさを感じさせてしまう。人生その気になれば、いくらでもやり直しはできるものだと思うが、気付くのが遅すぎると後悔しか残らないこともあるのだと考えさせられた。

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ミス・ポター

2007 - 09/16 [Sun] - 21:49

「ミス・ポター」★★★☆
出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、他
監督:クリス・ヌーナン
製作:アメリカ、イギリス 2006年
Miss Potter

裕福な弁護士の娘であるビアトリクスは、32歳で独身ながら、絵本作家になる夢を抱いていた。彼女が描いたウサギが主人公の物語は、編集者ノーマンの心をつかみ、次第に彼らの仲も急接近していくのだが・・・。

青い上着を羽織った可愛いウサギであるピーターラビット。幼い頃に絵本で、世界中で最も愛され続けているであろうこのウサギをボクが知ったのは、もうずいぶんと昔のことのような記憶がある。そのピーターラビットの原作者である、ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた知られざる半生を描いたのがこの作品です。ピーターラビットは知っていても、原作者までは知らなかったという方は大勢いるはず。ボクももちろん原作者などは知らなかった一人です。1902年、まだヴィクトリア朝の封建的な空気が漂うイギリス。結婚をしないで仕事をすることなどありえない時代にもかかわらず、アーティストとして生きることを願うポター。現代では女性が仕事を持つことは当たり前のことなのだろうが、当時の感覚では考えられないことだったろう。そんな中夢を持ち続け、今も世界中で愛され続けているベストセラーを世に生み出したポター。現代に生きる働く女性たちにとっても、いいお手本のように思える。仕事がキッカケになり、愛する男性とも出会い、思いがけない幸せともめぐりあえた。しかしそんなときめきに充ちた初恋も長くは続かない・・・。とても切なくなって、胸が苦しくなってしまいました。恋は突然終わりがやってきて、心に深い悲しみをあたえる。しかしそこから、新たな夢や希望を持ち、行動に移し、人生を歩み続けていったポターの姿からは、勇気を貰えたような気がする。彼女は波乱に満ちた人生を送ったからこそ、ピーターラビットを通じて、今でも人々に幸せを送り続けていられるのであろうと思う。ピーターラビットの物語の舞台として知られ、ポターが購入した土地は、遺言でナショナル・トラストに寄付されたのだが、その大自然の美しい風景は、スクリーンを通して当時の風を運んでくれているような感覚になる。◆映画ランキング◆

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みえない雲

2007 - 07/14 [Sat] - 21:34

「みえない雲」DVD鑑賞★★★★
出演:パウラ・カレンベルク、フランツ・ディンダ他
監督:グレゴール・シュニッツラー
製作:ドイツ 2006年

みえない雲 みえない雲
パウラ・カレンベルク (2007/05/25)
ハピネット

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ハンナはドイツのある地方都市で母と幼い弟と3人で暮らすごく普通の高校生。夏休み間近のある日、同級生のエルマーから呼び出され、人気のない教室へ。そこでぎこちない会話の後に口づけを交わすふたり。そんな幸せな気分も束の間、突然けたたましいサイレンが鳴り響く・・・。

ドイツで数多くの文学賞に輝いたベストセラー小説を原作に、チェルノブイリの事故から20年を経て製作された衝撃作。もうあの悲惨な事故から、20年という歳月が経ってしまったんですね・・・。当時ボクはまだ小学生でしたが、ニュースを見てなんとも言いようのない気持ちになったことを覚えています。実際にボクの住む隣り町にも、原子力発電所があります。つい最近でも、トラブルが起きたようで不安な気持ちになってしまいました。もしも実際に事故が起きてしまったら、間違いなく街中パニックに陥り、主人公のように被曝の被害にあってしまうことは確実です。自分の身近に潜む恐怖の一部として、この作品を観賞させられました。ついこの間も、バカな大臣の暴言などもありましたが、あの方にも実際にこの作品を観て、どのように感じられたか感想を聞いてみたいものです。ハリウッドのような派手さはまったくないが、あまりにもリアリティー溢れる描写が恐怖を感じさせる。地味な作品だが、一見の価値のあるクオリティーの高い作品です。

みえない雲」公式サイト

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プロフィール

ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

*TBは承認制とさせていただきます。尚、不適切な表現などにつきましては、削除させていただきますのでご了承ください。

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