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ハルフウェイ
「ハルフウェイ」DVD鑑賞★★
監督:北川悦吏子
製作:日本、2009年
出演:北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆、大沢たかお、他
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北川悦吏子が初監督を務める青春ラブストーリー。彼女が手掛けたドラマは数々観てきたのだが、今回の作品は映画というよりは、どこかドラマのような感じにしか映らなかった。北海道の高校に通う高校3年生のカップルが、卒業を目の前にして受験を通じて揺れ動く恋心を描いている。高校生にとって卒業とは大きな節目である。進学する人もあれば社会に出て働く人もいる。長い人生を考えればほんの短い時間かもしれないのだが、高校生の頃にはまだそんな心の余裕などはボクにもなかった。好きな彼女から、志望校を諦めて私と一緒に居て欲しいなどと言われても、当時なら悩み困ってしまうだけ。今ならば可愛いことを言う子ぐらいに思えることでも、10代ならばきっとこの二人のように考えて答えがなかなか見つからないことだろう。そんな甘酸っぱく想いを寄せ合うカップルを、北乃きいと岡田将生が演じている。正直なところ演技というよりは、素のような普通の行動ばかりが目立ち、いちいちカメラも台詞を言っているほうにばかり向けられているので余計に映画を観ている感覚でなくなっていく。岩井俊二も製作に参加しているが、ほとんど彼の作品のように感じられるシーンばかりが目立つ。誰もが通り過ぎていった青春の時間を垣間見れ、ちょっと恥ずかしいような感覚になってしまう。しかしこれは映画なのかと感じられる部分がボクにはあまりなく、何よりも先生役の方があまりにも先生に見えずに呆気にとられてしまった。タイトルの意味不明な言葉は作品を観れば理解できる。長い人生とはわかりつつも、高校生にとっては今が一番大事なのかもしれないと記憶がよみがえってきた作品。
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フィッシュストーリー
「フィッシュストーリー」DVD鑑賞★★★☆
監督:中村義洋
製作:日本、2009年
出演:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋、渋川清彦、大川内利充、眞島秀和、江口のりこ、山中崇、石丸謙二郎、他
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1975年に解散したバンド逆鱗が最後にレコーデイングした曲である「FISH STORY」を軸として、時空を越えた物語で描かれていくホラ話のようなSFのような物語。伊坂作品の映画化ということもあり期待せずに鑑賞したが、これが意外と面白くて驚かされる。2012年彗星衝突まであと5時間、地球消滅などとまるでSFのような感覚にオープニングからさせられる。そこから時間軸が動き出し、1982年の気弱な青年の話、1999年のノストラダムスの予言にもあった世界の終わりの話になり、タイトルにもなっている楽曲を最後に生み出した逆鱗の75年に時代がさかのぼり、2009年のシージャックへと展開していく。このなんの意味も繋がりもないようなエピソードが、時空を交差しながらホラ話のように進んでいきちょっとした共通点を残しつつ描かれていくのが面白い。セックス・ピストルズのデビュー1年前に登場してしまったパンクバンドである逆鱗。彼らが様々な想いを込めて作った「FISH STORY」という楽曲は、時代を超えて登場してくる人物達になんらかの影響を与えていく。仕舞いには地球の危機を救ってしまうようなホラ話のような影響すら与えてしまうあたりが馬鹿馬鹿しくもあり独創的な世界観を作り出している。75年には届かなかったバンドの想いが、各エピソードに絶妙に組み込まれていくのは観ていて爽快な気分にさせられる。ほんの小さな連鎖が生み出す物語は予想以上に面白かった。音楽を担当したのがせっちゃんというのが個人的には更にポイントが高かった。
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パッセンジャーズ
「パッセンジャーズ」DVD鑑賞★★★☆
原題:Passengers
監督:ロドリゴ・ガルシア
製作:アメリカ、2008年
出演:アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、デビッド・モース、アンドレ・ブラウアー、他
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飛行機事故で奇跡的に生き残った5人の乗客を担当するセラピストのクレアが、次々と不可解な事態に巻き込まれていってしまう心理サスペンス。いつもながらキュートなアン・ハサウェイだが、今回は心の細かな描写が上手く演技できていたと感じる。物語は旅客機の墜落現場からはじまっていく。炎がまだ残る事故現場でたたずむ生存者たち。そんな乗客たちの心の治療をすることとなった主人公クレア。彼女は生存者たちの記憶から、数々の謎を解明していこうと奮闘するのだが、航空会社との公式説明の違いに翻弄されていくばかり。それでも事故の核心に迫っていくのだが、突如として患者たちが失踪しクレアの身の周りでも異変がおきていく。クレアを中心として、いくつもの異なる要素が絡み合い物語のスリルとサスペンスが満ち溢れていく。タイトルからもやや思い当たる部分があったが、物語の不思議な部分、次第に明かされていく事実に驚愕してしまうだろう。ヒントがいくつも散りばめられているのだが、全ての謎が解き明かされる頃には答えが分かっていてもなんだかとても不思議な感覚にさせられてしまう。騙しのテクもそれなりにあり、サスペンスフルな話の展開に引き込まれていくのが体感できる。鑑賞後じわじわと余韻が込み上げてくる作品。予想していたよりも楽しめたのが意外だった。
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バビロンA.D.
「バビロンA.D.」DVD鑑賞★☆
原題:Babylon A.D.
監督:マチュー・カソビッツ
製作:アメリカ、フランス、2008年
出演:ビン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、シャーロット・ランプリング、メラニー・ティエリー、ジェラール・ドパルデュー、他
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ビン・ディーゼル主演ということで鑑賞してみたが、何が言いたいのか全く理解不能なために頭が混乱してしまう。彼が出演する作品は派手なアクションが多い。今回もそれなりに映像で楽しませてはくれるのだが、どうもなにか別の作品でも観たことがあるようなシーンなどが多いために真新しさはない。設定が戦争によって荒廃した未来というのだが、どうもニューヨークの街並みと見比べてみるとあまりの違いに驚いてしまう。その街並みどうように、前半・中盤・終盤とどんどん何をやっているのかが分からなくなっていく。テンポもありそれなりに謎めいた部分も前半はあったのだが、中盤から一気になんでもあり状態になってしまうために、全く話についていけない。K-1でお馴染みのジェロム・レ・バンナもちょっと出演しているが、観終わるころにはあまりの出来の悪さに出演したことを忘れかけてしまった。取って付けたようなエピソードばかりでは、記憶にすら残らなくつまらないだけ。話が飛びすぎているし、ビン・ディーゼルもちょっと太ったような気がしてガッカリしてしまう作品。
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フロスト×ニクソン
「フロスト×ニクソン」DVD鑑賞★★★☆
原題:Frost/Nixon
監督:ロン・ハワード
製作:アメリカ、2008年
出演:フランク・ランジェラ、マイケル・シーン、ケビン・ベーコン、レベッカ・ホール、他
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テレビの人気司会者と汚名まみれの元アメリカ大統領の伝説的なインタビュー番組を映画化した作品。立場が違えども男と男の真剣勝負というものは見応えがあるものです。先日の選挙では民主党の圧勝に終わり政権交代となりましたが、個人的には今回は果たして何年?何ヶ月?持つのかという不安ばかりが募っていくばかりです。日本では首相が1年も持たずに次々と新しい顔になっていくことは当たり前のように思えてきたが、アメリカでは任期満了前に自ら辞任したのはリチャード・ニクソンだけ。彼が辞任した原因といえばウォーターゲート事件なのだが、正直なところ生まれる前に起きた事件なだけに大人になるまではあまり詳しく知らなかった。もちろんこのアメリカテレビ番組史上最高の視聴者数を記録したという番組のことすら知らなかった。何千万人という人々がテレビでこの番組を鑑賞し、どう感じ何を思ったのか興味がある。政治家がなにかしても、記憶にございませんという台詞があれば言い逃れできるものだと安易に考えてしまうことが多い。ある政治家などは伏魔殿なる例えを使っていたが、政治という世界は一般人には分からないことだらけなのだろう。もしもこの番組がなければ、きっとウォーターゲート事件も闇深くに沈んだままだったかもしれない。稀代の策士であるニクソンと、野心家であるフロストが繰り広げていくトークバトルは白熱していて緊迫感があるのだが、なぜか二人のやり取りをアップにされると様々な見解が頭の中で目まぐるしく展開されていく。それは時に憎たらしい程言葉巧みにフロストを翻弄していくニクソンですら、本性が見え隠れするシーンもある。ある意味人間を残酷に映し出してしまうテレビという存在に恐怖を感じてしまう。ニクソンを演じたフランク・ランジェラの威厳に満ちた態度や、悲壮な覚悟を持った表情などの数々の素晴らしい演技に圧倒された。互いの信念がぶつかり合い強烈な個性ある二人を堪能できる作品。
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バンコック・デンジャラス
「バンコック・デンジャラス」DVD鑑賞★★☆
原題:Bangkok Dangerous
監督:オキサイド・パン、ダニー・パン
製作:アメリカ、2008年
出演:ニコラス・ケイジ、チャーリー・ヤン、シャクリット・ヤムナーム、他
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タイの兄弟監督であるオキサイド・パン、ダニー・パンが、自分達の代表作である「レイン」をニコラス・ケイジ主演でセルフリメイクした作品。最近のニコちゃん主演の作品は、どれもいまいちパッとしないものばかりのような気がしてならない…。タイトル通りのバンコクを舞台としたクライム・アクション。世界を又にかける暗殺者であるジョーは、依頼成功率100%の凄腕。自らにルールを課しており、仕事の痕跡を残さないためにはアシスタントすら平気で殺してしまう徹底ぶり。そんな完璧主義者である彼が、自信の力に限界がくるまえに引退しようと考えを持ちバンコクで最後の仕事に相応しい4件の暗殺依頼を引き受ける。暗殺者というものは冷酷という印象が強いのだが、どうもニコちゃんの瞳は物悲しげな雰囲気が出ている。バンコクでの依頼もはじめはそつなくこなしていくのだが、普段ならば殺してしまう運び屋を弟子にしたり、耳の不自由な女性に恋するなど、自らのルールを破り違和感を感じ始めていく。はじめからやや無理がある設定だったが、中盤からはどこかなんでもありの設定になっていく強引な部分が目立ってくる。正直ニコちゃん主演じゃなければ、ありきたりなB級作品なだけに収拾がつかなくなってくる。それなりにアクションなどは用意されているが、特に印象に残るようなシーンなどはなかったように感じられる。
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ハリー・ポッターと謎のプリンス
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」★★★
原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince
監督:デヴィッド・イェーツ
製作:イギリス、アメリカ、2008年
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、ジム・ブロードベント、他
ヴォルデモートがマグルと魔法使いの両方の世界で力を強めようとするのを察知し、ダンブルドア校長はハリーに戦いの準備を進めるように諭す。だが、その頃、ホグワーツ魔法魔術学校の中では恋の病いが蔓延していた。【MovieWalker】
J・K・ローリング原作による世界的ベストセラー小説であるハリー・ポッターシリーズの映画版第6弾。もうここまできたら意地で全部鑑賞している感覚であり、個人的にはお祭りみたいなものになってきている。悪の帝王ヴォルデモートとの最終決戦を控え、いよいよ物語はクライマックスへ向けて進んでいき内容も子供向けながらダークな世界観をかもし出し始めている。しかしあくまで子供向けの作品という部分はやはり残っており、ヴォルデモートの脅威を感じる中で、思春期のハリーたちの頭の中はお花畑と化している有り様…。公開とともにどんどん成長していく彼らにとっては当たり前のことかもしれないが、少々物語から脱線しすぎているような感じを受けてしまう。そんな中、今回は宿敵であるヴォルデモートの過去が明らかになっていき、幼少期の名前がトム・リドルということが判明する。そこで彼の重大な秘密をしる人物であるホラス・スラグホーンを魔法薬学教授として学校に迎えいれ、ハリーはダンブルドアから弱点を聞き出すように指令を受ける。今までなかなか物語が進んでいかなかったが、最終章へ向けての準備もそれなりに始まっていく。しかし今回一番腑に落ちなかったのは、どうしてタイトルにもなっている謎のプリンスの描写が全くされていないかということ。そのことによってなんだか物語が妙に薄っぺらくなってしまい、物語の奥深くまで描ききれていないように感じられるのが残念でならない。原作は未だに未読のままだが、ちょっと省略しすぎているのではないだろうか?ラストは二部作になっているようだが、最後は満足させて欲しいと願うばかりです。
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フラッシュバック
「フラッシュバック」DVD鑑賞★★
原題:Flashbacks of a Fool
監督:ベイリー・ウォルシュ
製作:イギリス、2008年
出演:ダニエル・クレイグ、ハリー・イーデン、イヴ、ヘレン・マックロリー、クレア・フォーラニ、マーク・ストロング、エミリア・フォックス、オリヴィア・ウィリアムス、他
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ダニエル・クレイグ主演によるサスペンスという言葉に釣られたものの、全然サスペンスではないしダニエル・クレイグ自体が全体の半分の時間も出演していないという結果に、もう開いた口が塞がりません…。ダニエル・クレイグは主演というよりはプロデュース的な感じで、彼の友人であるベイリー・ウォルシュ監督と作り上げた自主制作の低予算作品といった感じの方が分かりやすいかもしれない。富も名声も手に入れたハリウッドスターのジョー・スコット。今ではマネージャーからも見放されてしまい、酒と女とドラッグに溺れる日々。そんな彼が幼き頃の親友であるブーツの訃報を聞き、封印された過去の事件を思い出していき、若かりし頃の回想を描いていく。正直な感想は、若気の至りというか自暴自得でしかなく、原題である「Flashbacks of a Fool」の示す通りだとしか言いようがない。回想シーンが大半を占めているので、ボクのようにダニエル・クレイグ目当てでレンタルすると肩透かしをくらってしまう。ボンドのイメージが強い方は間違っても鑑賞しないほうがいいと思われる作品。デヴィッド・ボウイの曲が流れており、70年代のグラム・ロック好きには懐かしいシーンなどが観られるかもしれない。しかし監督は一体何を伝えたかったのかがよく分からないまま終わってしまった作品という印象が強い。
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フェイク シティ ある男のルール
「フェイク シティ ある男のルール」DVD鑑賞★★★
原題:Street Kings
監督:デビッド・エアー
製作:アメリカ、2008年
出演:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エバンス、他
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法を犯して正義の為ならば自らのルールで犯人を撃ち殺していくロス市警の刑事トム・ラドロー。しかし同僚の刑事の真相を調べていく過程で、背後に存在する悪に気付いていくキアヌ・リーブス主演のクライムサスペンス。キアヌ・リーブス主演というのが、今回最もネックになっているように感じられる…。汚職警官などの物語はありがちだが、今回はジェームズ・エルロイが原案・脚本を担当したのでなかなかの出来だったと思う。そうでなければよくありがちな、単なる汚職ポリスものくらいにしか印象に残らなかっただろう。ミニボトルのウォッカをあおりながら、単独で犯人のあじとに乗り込み、冷ややかな表情で皆殺しにしてしまう。この能面のような表情がキアヌ・リーブスならではの味わいなのだろうが、今回の役柄は完全にミスキャストでしかないように思える。哀愁を漂わせながらでなければ、どうしてもトム・ラドローという刑事には感情移入できない。横暴な捜査ばかりで同僚からも呆れ顔されるのだが、なぜか毎回ボスだけがかばってくれる。映像で観ていると、もうこれだけで安易に結末が想像つくもの。勘が鈍い人でも薄々誰が怪しいかは一目瞭然だろう。黒幕が分かると楽しみが軽減されてしまうので、アクションなどについつい重点を置いて鑑賞してしまうが、善と悪について深く描かれているようにも感じられる。自らの信念に基づき制裁を下してきた主人公。しかし自体が進むにつれて、それぞれ個人の正義も重なってきて、何が善で何が悪なのかという善悪の基準というものが描かれているので終盤などは考えさせれるシーンが多い。しかし、どうしてもキアヌ・リーブスの無表情な顔では、物語を楽しむことは困難でしかない。深いテーマの基に描かれているのに、なんだか勿体無い作品。
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ヘルボーイ ゴールデン・アーミー
「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」DVD鑑賞★★★☆
原題:Hellboy II: The Golden Army
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:アメリカ、2008年
出演:ロン・パールマン、セルマ・ブレア、ダグ・ジョーンズ、ジョン・アレクサンダー、ルーク・ゴス、他
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マイク・ミニョーラ原作のアメコミ作品の映画化第2弾。前作は観ていないが、ギレルモ・デル・トロ監督作品ということで鑑賞してみた作品。予備知識ゼロで鑑賞した率直な感想は、簡単そうなストーリー展開の中にもマニアックな要素が盛り込まれており、しかも要所要所で何か心にうったえかけてくるようなメッセージが込められているように感じられる。短気でお調子者のようなヘルボーイだが、どこか人情味に溢れており昭和のオヤジのような雰囲気すら持ち合わせている。嫌味ばかりを言いながらも繊細な心を持ち、チョンマゲ姿がなぜだか愛くるしい。相棒のエイブと一緒に酒を飲み酔っ払いながら「涙色の微笑」を歌う姿は、姿かたちは鬼のようではあるが、人情味溢れるオッサンという印象を受けてしまう。一般受けしそうもない外見なのだが、こうした憎めないキャラクター設定というものは本当に上手く作り上げたものだと関心してしまう。今回の物語は、エルフ族の王子であるヌアダとゴールデン・アーミーと呼ばれる不滅の最終兵器の復活をめぐって激突する。ストーリーは正直どうでもいいように思う。そんなことよりも独特の世界観や個々のビジュアルなどに注目しながら鑑賞したほうが面白いと思う。宮崎作品に出てきそうな木の精霊や、日本の和を取り入れた衣装などにも注目してもらいたい。肝心のストーリーを蔑ろにしてしまったが、人間に忌み嫌われながらも人間界を守るために戦うヘルボーイに矛盾を感じずにはいられない。こんな異色のヒーローもたまにはいいものですね。
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