映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

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ノーカントリー

2008 - 08/20 [Wed] - 16:12

「ノーカントリー」DVD鑑賞★★★
原題:No Country for Old Men
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
製作:アメリカ、2007年
出演: トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウッディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド、他

ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディションノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション
(2008/08/08)
トミー・リー・ジョーンズハビエル・バルデム

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1980年代のテキサス。ベトナム帰還兵モスが荒野で大金を手に入れた。しかし逃亡を図る彼を、シガーという謎めいた殺し屋が執拗に追跡。やがて両者の攻防は、地元の保安官ベルを巻き込んでいく。【MovieWalker】

久々に苦手なコーエン兄弟の作品を観賞してみましたが、やはり苦手なものは苦手なのだと痛感してしまいました…。先の第80回アカデミー賞において、作品・監督・脚色・助演男優の4部門で受賞した犯罪ドラマを描いた「ノーカントリー」。1980年代のアメリカ・テキサスを舞台に、偶然に大量殺人のあった現場に遭遇してしまったモスが、そこから麻薬がらみのある200万ドルの大金を持ち去ってしまう。それをキッカケとして、組織の殺し屋であるシガーに追われてしまう。その両者を追う保安官であるベルとの三人三様の心情や緊迫感をダークな世界観で描いている。大金を持ち逃げした男、大金を取り戻そうとする殺人鬼、殺人者を追う保安官の三人が主な登場人物。単純な構図なのだが、そこから人間の様々な部分が見え隠れする。不条理な場面に直面するシーンなどは、特に緊迫感があり息苦しさすら感じてしまう。正義というモノ自体がなくなっている、現代のアメリカそのものを感じることもできる内容は、なんとも感慨深いものです。理不尽なまでに邪悪な存在として君臨するシガーは、髪型がオカッパ頭だが、高圧ボンベのスタンガンで、鍵穴や人間を何の迷いもなく殺していく。あまりにもシガーの存在観が強すぎて、呆気に取られてしまいました。しかしながら、一体どこまでの事を伝えたいのかが分かりにくく、個人的には理解に苦しむ作品でした。作品自体から漂うやるせない雰囲気同様に、なぜこの作品がアカデミー賞受賞しかのかという疑問だけが残り、やるせなくなってきました。疲れているときに、こういった作品を観賞するものではないですね。。。◆映画ランキング◆

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眠れる美女

2008 - 07/05 [Sat] - 21:17

「眠れる美女」DVD鑑賞★★
原題:HOUSE OF THE SLEEPING BEAUTIES
監督:ヴァディム・グロウナ
製作:ドイツ、2005年
出演:ヴァディム・グロウナ、アンゲラ・ビンクラー、マクシミリアン・シェル、ビロル・ユーネル、モナ・グラス、他
HOUSE OF THE SLEEPING BEAUTIES
孤独な老人エドモンドが、友人の薦めである秘密の館を訪れる。そこで彼は全裸でベッドに眠った少女との官能的な一夜を体験。その後も館を訪ねるエドモンドの脳裏には、若き日の思い出が甦っていく。【MovieWalker】

小学生の頃、訳も分からずに日本文学を読んでいたのだが、その頃と同じ気持ちをまた味わうとは思ってもいなかった…。日本初のノーベル文学賞作家である川端康成の晩年の傑作「眠れる美女」を、ドイツ人監督が映画化したもの。小学生の頃に、記憶が確かであれば川端康成の作品は何冊か読んだはずなのだが、今では全く当時の読んだ記憶が残っていないありさまです。原作とは少々違った角度から解釈したという感じは分かるのだが、やはり異国の文化なども織り交ぜられているために、何処かキリスト教的なシーンなども見受けられる。15年前に事故で妻と娘を失った主人公が、友人から秘密の館を紹介される。老境に達した男たちが通うその秘密の館では、何をされても眠り続ける裸体の若い娘と一夜を共にすることができるという夢のような場所。男という生き物は、年老いても性欲というものはなくならないものだと痛感させられる。ただし眠れる美女には、悪さや絶対に起こそうとしてはいけないという決まりがある。これはある意味拷問に近いものがある。目の前に美女が裸で眠っているのに、なにもできないというのは酷なことです。しかし主人公は、そんな美女との官能的な一夜を体験することにより、次第にその妖しい魅力に取りつかれていく。これは人間の性なのでしょうか?眠り続ける美女に語りかけながら、過ぎ去りし過去を振り返り、自分の人生の終幕を次第に考えていく様は儚い夢のようにも思える。生と死を照らし合わせ、官能の誘惑に溺れていく姿は滑稽でもある。しかし老いた男の往きつく先は、万国共通なのかもしれないとも思える。エロティシズム漂う映像は妖艶で美しいものがあるが、中盤以降は年寄りの小言を並べたような台詞が続くので、飽きてきてしまい眠くなる。原作の世界観に、新たなエッセンスを交えた部分は面白いが、どうも理解に苦しむ作品に思えて仕方がない。◆映画ランキング◆

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西の魔女が死んだ

2008 - 07/01 [Tue] - 18:16

「西の魔女が死んだ」★★★
監督:長崎俊一
製作:日本、2007年
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一、他
the witch of the west is dead
同名の名作児童文学を映画化したハートウォーミングな感動ドラマ。“西の魔女”と呼ばれる不思議なおばあちゃんと孫の少女が過ごす夏の日々を、美しい自然をバックに映し出す。【MovieWalker】

出演者の中で、りょうが一番魔女のように見えてしまったのはボクだけだろうか…?以前、仲良くしてもらっているブログ友達から紹介され、この作品にはとても思い入れがある。その梨木香歩原作の「西の魔女が死んだ」を映画化した作品。魔女である祖母と、孫とのひと夏の心温まるファンタジー。魔女であるおばあちゃん役は、あの大女優シャーリー・マクレーンの娘のサチ・パーカーが演じ、孫のマイ役は新人の高橋真悠が演じている。この子どこかで見た気がすると思っていたら、少し前に地元のテレビ番組に出演していた子でした。それが今ではスクリーンデビューですから凄いことです。物語は、登校拒否になった少女が、西の魔女の家で魔女修行することによって、傷ついた心を癒し少しずつ大人へと成長していく姿を描いている。祖母と触れ合うことによって、徐々に傷ついた幼い心をそっと包み込んでいくかのような、おばあちゃんの優しさがスクリーンから随所に伝わってくる。そんなおばあちゃんの優しさに包まれ心が変貌していく姿は、見ていてなんとも微笑ましい限りです。しかし前半のそんな大切な場面を、どうも雑に描写されているようにしか感じ取れない。悪く言ってしまえば、手抜きというか適当に撮ったとしか思えないような感覚に陥ってしまう。後半部分が特に良かっただけに、この前半部分がとても悔やまれる。出演者の中にも、これはちょっとミスキャストというか、必要性を感じられない人物も見受けられたのが残念でした。魔女修行とは、昔の人ならば誰でも当たり前のようにしていたことだと思う。現代は、様々な物が溢れかえり、時間に追われて過す日々。大自然の中でスローライフを楽しみ、何気ない日々の変化を見つけ穏やかに過し、何事も自分自身で決断する。出来そうだがなかなか出来ない当たり前の事を、おばあちゃんは優しく言葉で教えてくれる。おばあちゃんの言葉一つ一つが、本当は魔法だったのかもしれない。美しい風景が、おばあちゃんの言葉を更に後押して、心に自然と溶け込んでいく。ラストのおばあちゃんから孫へのメッセージは、分かってはいるが涙が止まらなくなってしまう。疲れた心と身体が癒される作品。原作に思い入れが強かっただけに、どうしても腑に落ちないものが残ってしまう…。◆映画ランキング◆

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ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2008 - 05/28 [Wed] - 19:10

「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」★★☆
原題:THE CHRONICLES OF NARNIA:PRINCE CASPIAN
監督:アンドリュー・アダムソン
製作:アメリカ、2008年
出演:ベン・バーンズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、 ジョージー・ヘンリー、他
narnia2
かつてナルニアの黄金時代を築いたペベンシー兄妹は、ロンドンで普通の生活を送っていた。だが、1300年後のナルニアが人間の王国テルマールの侵略により滅亡寸前であることを知った彼らは、再び戦いに身を投じていく。【MovieWalker】

前作「ライオンと魔女」は完全なる子供向け作品だったが、今回はちょっとだけ大人向けにはなったものの、所詮は子供向け作品という感じでしかない…。C・S・ルイスの児童文学を映画化したシリーズ第2章。今回はペベンシー4兄妹に加えて、新たにカスピアン王子を中心にして物語りは進んでいく。白い魔女から勝利し1年が過ぎ、角笛の音に導かれ再びナルニア国へと舞い戻ってきたペベンシー4兄妹。しかしかつての美しく繁栄していたナルニア国の面影は全くなくなっており、時間も1300年という歳月が流れて、暴君ミラースの支配下となりはてていた。そこへ舞い戻ってきた4人が、なんの努力もなしに次々と敵をなぎ倒していく。これは観ていて一番違和感が残る。自分たちの世界ではケンカで負けそうになっていたのに、ナルニアに来たら見違えるように強くなっている。もうこんなのは笑ってしまうしかない。しかも、野生の熊を殺すのはためらうのに、敵のテルマール人は容赦なく殺していく。ディズニー作品ということもあり、一切血は流れなく、まるで戦いの描写に対してのリアリティがない。最終的には黄門様の如くアスランが登場し、物語は締め括られていく…。展開は安易に予測できるのだが、どうも大人視点から鑑賞してしまうとフラストレーションばかりが溜まっていく。不満ばかりを言い出したらキリがないが、そんな中でもCGを使った視覚効果や、自然の川や森の映像は美しく、目を見張るものがある。今回登場してくるカスピアン王子役のベン・バーンズも、なかなかのイケメン。ただし、ペベンシー4兄妹に華がなく存在感が薄いのが気になる。前作を鑑賞していなくとも楽しめる内容だが、上映時間も無駄に長くファンでなければ劇場でわざわざ鑑賞するまでもない作品。◆映画ランキング◆

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ナンバー23

2008 - 04/12 [Sat] - 13:45

「ナンバー23」DVD鑑賞★★☆
原題:THE NUMBER 23
製作:アメリカ、2007年
出演:ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、ローガン・ラーマン、ダニー・ヒューストン、ローナ・ミトラ、リン・コリンズ、他
23
幸せな家庭を持つウォルターは、誕生日の2月3日に、妻から「ナンバー23」という古書を贈られる。それは身も凍る殺人ミステリーで、主人公の生い立ちが彼に酷似していた。以後、彼の身の回りで奇怪な事件が続発する。【MovieWalker】

自分の誕生日である2月3日に、妻からある一冊の本をプレゼントされた男が、次第に23という奇妙な数字に翻弄されていく姿を描き出したサスペンス・ミステリー。監督も偶然にもこの作品が23作品目という偶然に、当て付けとも感じられなくはないが、ここまで23という数字に取り付かれていく姿を見ると異状な状態にしか感じられなくなっていく・・・。ボクの大好きなスポーツ選手に、バスケの神様ことマイケル・ジョーダンという人物がいるが、彼の永久欠番である23番には今までで一番魅了され取り付かれた経験はある。そのように、誰しも何らかのカタチでは数字という奇妙な運命には取り付かれているようにも思える。この主人公である動物管理局に勤めるウォルターも、犬の捕獲を失敗し妻に一冊の本をプレゼントされてから、平凡な日常が一気に23という数字によって狂いだされていってしまう。小説の主人公などを、良くも悪くも自分自身とダブらせてしまうことはよくあるもの。自分自身の少年時代と酷似していたからといって、そこから23という数字を解明しようと思ったのが運の尽きなのかもしれないが、世の中全てを知らなくてもいい場合もある。人はよく占いなどで、自分の未来を知りたがるが、ボクは占いなどというものは到底信じられない。何かを知るということは、時として何らかのリスクを伴う場合もある。興味本位で始めるのは結構だが、後戻りできなくなる前に止めるのも必要なことのように思える。現実と空想の世界の区別がつかなくなるくらいに取り付かれ、狂気に狂ってしまうまえに、境界線を越えない普通の生活をしていくのが一番だと個人的には思う。正気を失っていく演技も悪くはなかったが、やはりジム・キャリーはコメディのほうが似合っているように思える。◆映画ランキング◆

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ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記

2007 - 12/25 [Tue] - 16:39

「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」★★★☆
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、ダイアン・クルーガー、ヘレン・ミレン他
監督:ジョン・タートルトーブ
製作:アメリカ 2007年
Book of Secrets
1865年のリンカーン大統領暗殺事件。その犯人の日記が見つかり、冒険家ベンの祖先が真犯人だと報道された。一族の名誉回復を図るベンは、歴代の米国大統領に伝わる極秘文書を手に入れるべく、大統領の誘拐を企てる。【MovieWalker】

ジェリー・ブラッカイマー製作、ニコラス・ケイジ主演で大ヒットを記録したアクション・アドベンチャー第2弾。劇場で前作を観たはずなのに、内容を全く覚えていません…。先日テレビで前作が放送されているのを、観ておくべきだったのだろうか?と観ながら考えていましたが、あまり関係ないようでした。今回は主人公であるベン・ゲイツのもとに、ウィルキンソンと名乗る男から、第16代大統領リンカーンを暗殺した犯人の日記の一部が届けられ、そこに祖先であるトーマス・ゲイツの名前が記されており、リンカーン暗殺者の汚名を着せられるところから、物語はハイスピードで展開していきます。途中何度も難しい難問にも遭遇しますが、意図も簡単にそれぞれが解読していき、全く鑑賞中にこちらは頭を使わずに済みます。納得する前に話は次々と進んでいく始末ですので、なんだが考える物足りなさを感じる暇すらありませんでした。年末年始で子供達も休みですし、娯楽映画として楽しむにはオススメします。脇を固める豪華俳優陣の印象が強く、主人公が若干霞んでしまっていたような気が…?それにしてもあのページには一体何が記されているのかが気になって仕方がない???◆映画ランキング◆

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DVD 涙そうそう

2007 - 04/09 [Mon] - 23:25

涙そうそう スペシャル・エディション 涙そうそう スペシャル・エディション
妻夫木聡 (2007/03/23)
アミューズソフトエンタテインメント

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先月に、「涙そうそう」のDVDが発売されました。皆さんはもうご覧になられましたか?ボクは昨年劇場でこの作品を観て、兄妹愛の素晴らしさに涙がとまりませんでした。知らない間に忘れていた何かを、この作品を観賞して垣間見れた気がします。レンタルもされていることですし、この機会にまだ見ていない方にオススメします!

涙そうそう 10/2記事参照

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ナイトミュージアム

2007 - 03/21 [Wed] - 21:39

「ナイトミュージアム 」★★★
出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ他
監督:ショーン・レヴィ
原作:ミラン・トレンク
製作:アメリカ 2006年
Night at the Museum

ニューヨークに住むラリーは、現在失業中。しかも最愛の息子ニッキーは、元妻の再婚相手になついてしまっている。父子の絆を取り戻すため、まずは仕事を持とうと決心したラリーは、自然史博物館の夜警の仕事に就くのだが…。

夜になると、博物館の蝋人形たちが生き返るという安易な物語。アメリカンコメディ満載なのだが、どうも日本人のボクとはイマイチ笑いのツボが違ってしまった作品。すべてにおいて、オーバーすぎるのがちょっとイタイ気がしてならない。劇場内には親子連れが数多く、おばさんや子供たちからは笑いがおきていた。春休みということも考えると、親子で楽しめる作品だとは思うのだが、大人がわざわざ劇場まで足を運んで観るような作品ではないと感じる。歳を重ねるにつれて、こういうジャンルにワクワクしない自分がいることに改めて気づいてしまった作品…。

ナイトミュージアム公式サイト

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ナイロビの蜂

2006 - 12/15 [Fri] - 16:50

「ナイロビの蜂」DVD鑑賞★★★
出演:レイフ・ファインズ 、レイチェル・ワイズ他
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
製作:イギリス 2005年

ナイロビの蜂 ナイロビの蜂
レイフ・ファインズ (2006/11/10)
日活
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英国外務省の外交官である、ジャスティンの妻テッサが殺された。彼女は大手製薬会社が、アフリカの貧しい人々を使って新薬の実験をしていることを探っていた。彼女の死の真相を探り始めたジャスティンは、事件の真相を暴こうとする・・・。

レイチェル・ワイズが、アカデミー賞助演女優賞を獲得した作品という事もあり、以前から気になっていた「ナイロビの蜂」を見てみました。簡単に説明してしまうと、妻の突然の死を巡っての社会派サスぺンスという内容なのだが、ボク的には微妙な作品でした。何か公開中から引っ掛るモノがあったので、DVDまで待っていたのだが、見終わって納得してしまいました。
アフリカの大自然から、スケールの大きさが伝わってくる。ただ、そこで暮す人々の貧困生活・・・。きっと先進国で、何不自由なく暮しているボクたちには、なかなか理解できないことだろう。もちろんボクも例外ではない。家に帰れば、温かいご飯にお風呂、寝る場所があるのは当たり前。そういう当たり前という心が、感謝の気持ちを日々薄れさせていっていまっている。この作品はサスペンスということなのだが、ボクは寧ろ、アフリカの人々の生活について深く考えさせられてしまった。夫婦の絆というか、二人の愛もあるのだが、どうもこの作品には邪魔だったように感じる。ほんの数分しかないし、別に要らなかったのではないだろうか?もっとアフリカについて、表現して欲しいと思った。妻のテッサに対しては、あまり好きにはなれそうもないタイプの女性だった。目的の為ならば、なんでもアリというのはいかがなものだろう?ラストもイマイチ理解できず、いい作品だっただけに残念でした。

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涙そうそう

2006 - 10/02 [Mon] - 21:20

涙そうそう

出演:妻夫木聡、長澤まさみ他
監督:土井裕泰
製作:日本 2006年

森山良子が他界した兄を想い作詞し、BEGINが心に残る作曲をし、夏川りみがカバーした「涙そうそう」。この曲は今更説明するまでもなく、多くの人の心にいつまでも残り続けていくであろう名曲。その名曲である「涙そうそう」をモチーフにし、沖縄に生まれ育った兄妹(洋太郎・カオル)の、美しく・儚く・そして切ない、愛のたくさん詰まった物語。

以前某番組で、「涙そうそう」にまつわるエピソードを知ってから、この曲が一層心に響く曲となった。そんな曲だからこそ、この映画に対する期待と不安は、かなり大きいものでした。もしも、このエピソードを台無しにされたらという不安を抱きつつ劇場に足を運んだのだが、見終わった後は、涙がなかなか止まらず、感極まってしまいました。泣ける映画というものはいくつかありますが、この作品は泣ける映画ではありますが、人の心に響き、記憶に残る映画だと感じました。

ボクの中で、主演である妻夫木聡は若手の中では演技の評価も高かった。今回の洋太郎(兄ィニィ)役は、素朴でいつも笑顔を絶やさず、誰からも好かれる優しい兄の雰囲気が、スクリーン全体から漂っていた。今回の役で、彼の存在感が一層増したように思われる。
妹役の長澤まさみも、兄ィニィの愛情に満ち溢れていて、元気で活発な兄想いの役柄が、とてもよく表現されていた。

役者陣の素晴らしい演技だけではなく、脚本もしっかりとした内容であり、名曲のイメージに負けないような感じも受けた。海外などでは脚本がしっかりしておらず、大金をつぎ込んだ割りには駄作と称される物が多い。そんな中でこの作品は、いかに土台が大事かということを証明してくれた作品のようでもあった。

「涙そうそう」とは、沖縄の方言で、“涙がとめどなく流れる。ポロポロ止まらない”という意味らしい。嬉しい時や悲しい時など、涙を流すのは人それぞれ違うことだろう。しかし、止まない雨がないように、涙も何時かは止む。泣きたい時は泣きたいだけ泣き、涙と共に全ての事を洗い流し、明日という希望に満ちた日々を迎えればいい。その希望には、とても優しく温かい人の気持ちがたくさん溢れている。そんなイメージをこの作品から強く感じた。

人生は波乱万丈だろうが“なんくるないさ”という気持ちを、いつも強く持ち続けていきたい。

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プロフィール

ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:1970年代後半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

*TBは承認制とさせていただきます。尚、不適切な表現などにつきましては、削除させていただきますのでご了承ください。

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