映画・DVDを、管理人の独断と偏見で辛口評価!たまに音楽・書籍評価もあります。

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縞模様のパジャマの少年

2010 - 02/06 [Sat] - 22:26

「縞模様のパジャマの少年」DVD鑑賞★★★★☆
原題:The Boy in the Striped Pyjamas
監督:マーク・ハーマン
出演:エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン、アンバー・ビーティー、デヴィッド・シューリス、ルパート・フレンド、ヴェラ・ファーミガ、他

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(2010/01/20)
エイサ・バターフィールドジャック・スキャンロン

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ストーリー:第二次世界大戦下、8歳の少年ブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、ナチス将校の父(デヴィッド・シューリス)の栄転でベルリン郊外に引っ越すことになる。裏庭の森の奥、鉄条網で覆われた場所を訪れたブルーノが出会ったのは、縞模様のパジャマを着た少年シュムエル(ジャック・スキャンロン)だった。二人は友情を育むが、ある日ブルーノはシュムエルを裏切ってしまい……。【シネマトゥデイ】

ジョン・ボイン原作を映画化した作品。ホロコーストを描いた作品は今までもたくさんあるが、少年の無邪気な表情がとても重い教訓として胸に圧し掛かってくる。8歳といったらまだ小学生であどけなく、これから色々なことを学んで成長していく準備段階のようなものだろう。ましてや戦争の内容などは詳しく知りもせずに、親も子供には戦争の詳しい内容などは話しはしない。しかし子供というのは鋭い洞察力を持っているように思える。大人の話しや態度などに疑問を感じ、ぎこちなさから何かを察していることだろう。主人公のブルーノも、きっとそういったぎこちない態度の大人たちから、秘密のようなものを感じ取っていたのだろう。子供が疑問を抱くように、大人も戦争自体に疑問を抱くことはある。作品の中でも、ブルーノのおばあちゃんや母親、父の部下の父親などがそういった疑問を抱いている。戦争自体が大きな間違いであると思うが、当時はそういった考えすら許されない世の中。時代のせいには一概にできないかもしれないが、間違いなくそういった時代が多くの悲劇を生んできたのは変えようのない事実。そういった事実を隠そうとする愚かな人間を映し出すかのように、無邪気な少年が代わりに教えてくれているように感じた。ブルーノと縞模様のパジャマを着た少年シュムエルは、戦争がなければきっと仲の良い友達だっただろう。しかし心を通わせたからこそ、このとりかえしのつかない悲劇が待ち受けていようとは想像もつかなかったことだろう。衝撃的な内容だが、こういった作品は予備知識なしで、多くの人に観てもらいたいと思う。

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サヨナライツカ

2010 - 01/25 [Mon] - 00:01

「サヨナライツカ」★★★☆
監督:イ・ジェハン
出演:中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、平岳大、加藤雅也、他
sayonaraitsuka
ストーリー:1975年、バンコクの高級ホテルに暮らしている沓子(中山美穂)は、お金に不自由なく、男性から愛される満された日々を送っていた。ある日、沓子はバンコクに赴任してきたエリートビジネスマンの豊(西島秀俊)と出会い、二人はたちまち惹(ひ)かれ合うが、実は豊には東京に残してきた光子(石田ゆり子)という婚約者がいた。【シネマトゥデイ】

夫である原作者辻仁成の「サヨナライツカ」を、妻の中山美穂を主演に映画化された作品。12年ぶりの映画主演作となった切ないラブストーリーなのだが、久しぶりにスクリーンに映るミポリンは、大人の色気がプンプンと漂い妖艶な姿を見せてくれる。人は生きていれば必ずと言っていいほど何か大きな岐路を迎えてしまうもの。いくつもに枝分かれしている道を、悩み苦しみながら選択していく。その道が間違っていようが、後悔だけはしないように選ぼうとしているが、もしも違った道を選んでいたならば?そんな疑問がいつも付き纏ってくる。恋愛においては特にそういった岐路に立たされる場合が多く、もしもあの人ともう少し早く出会っていたら?もしも違った人とめぐり合っていたら?などと、もしもばかりを想像してしまう。しかし結果的にはもしもなどはなく、今という現状が答えとして目の前に存在している。結ばれぬ恋は美談として記憶に刷り込まれ、その人を思い出させてしまう。二人の濃密な時間は、いつまでも続く心の痛みと切ない想いを乗せて、互いの記憶の奥底に静かにしまわれていく。そんな過去のことをふと思い出しながら、沓子と豊の出会い・別れ、そして25年後の再開に重ね合わせながら観ていたような気がする。R指定なので濡れ場やじゃれあうシーンなども多い。基本的に中山美穂のための作品といっても過言ではないが、とてもキレイな映像で作品の世界に引き込まれていく。あなたは死ぬ前に愛したことを思い出すか?愛されたことを思い出すか?というシーンがあるのだが、ボクは愛したことをきっと死ぬ前に思い出すことだろう。

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サロゲート

2010 - 01/23 [Sat] - 00:01

「サロゲート」★★★
原題:Surrogates
監督:ジョナサン・モストウ
出演:ブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイク、ジェームズ・クロムウェル、他
surrogate
ストーリー:代行ロボット“サロゲート”が活躍する近未来。人間は自宅でサロゲートをリモートコントロールするだけで、リアルな世界に身を置くことはなくなった。ある日、あるサロゲートが襲われ、使用者本人も死亡する事件が起こる。FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)は、サロゲートを開発したVSI社と事件とのかかわりを捜査するが……。【シネマトゥデイ】

人間の全てをロボットを活用して遠隔操作する近未来。そんなスキンシップのない世界の危機を描くブルース・ウィリス主演SFサスペンス。人類は自分の肉体を使わずに、ロボットであるサロゲートを遠隔操作し社会生活を送る日々。サロゲートにリンクし自分の意思を伝え、仕事すらも代わりに代行させている。生身の肉体を使わないのだから、事故があろうが犯罪があろうが、ロボットが壊れるだけで自分が死ぬことはない。何も害の及ばない安全な場所でのうのうと暮らしているだけでは、正直生きている感じがしないと思う。やはり痛みがあるからこそ人に対して優しくなれるのであって、刺激のない生活などはまっぴら御免だ。ある意味サロゲートを使った現実逃避というものは、ストレスの多い現代にしてみれば、重宝される究極の道具なのかもしれないとも感じる。どうも違和感のあるサロゲート達が気になってしまうのだが、気楽に観るにはそれなりに楽しめる作品なのかもしれない。ただ物語りに深みが全くなく、サロゲートなどのルールなどが明確ではないのが気になってしまう。アバターなどでもそうであったように、こういったヴァーチャル世界は近い将来きっと訪れるのかもしれない。それでもやっぱり人間同士の温もりが一番必要なのではないかと考えさせられた。

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SurrogatesSurrogates
(2009/11/23)
Richard Marvin

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それでも恋するバルセロナ

2009 - 12/11 [Fri] - 22:58

「それでも恋するバルセロナ」DVD鑑賞★★
原題:Vicky Cristina Barcelona
監督:ウディ・アレン
製作:アメリカ、スペイン、2008年
出演:スカーレット・ヨハンソン、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、レベッカ・ホール、他

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(2009/11/27)
スカーレット・ヨハンソンハビエル・バルデム

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ストーリー:バルセロナにバカンスに訪れたクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)とヴィッキー(レベッカ・ホール)は、画家のフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に惹(ひ)かれていく。そんな中、彼の元妻のマリア・エレナ(ペネロペ・クルス)が戻ってきたことから、やがてクリスティーナとマリア・エレナにもある感情が芽生え始め……。【シネマトゥデイ】

豪華俳優人たちがバルセロナで繰り広げていく、ロマンティクなひと夏のアバンチュール。苦手なウディ・アレン作品ということもあるが、なんだかヘタな昼ドラを観ているような気分に次第となっていってしまう。恋愛はただでさえややこしいものなのだが、それが三角関係や四角関係?などに発展していけば、必然的にもっとややこしくなっていくもの。全く違ったタイプの美女三人が、一人の男を好きになる。同じ男からしてみればとても羨ましいと思ってしまうが、たったひと夏の期間にこれ程までなにかと問題が起こってしまってはやり切れない気持ちになってしまう。婚約者がいる堅実な男を好む女。自由奔放でいて、何事からも束縛されたくない女。情熱的で天才肌の元妻。そんな三者三様の女性を目の前にして、誰か一人を選べといわれても悩んでしまう。だからといって全部独り占めにしようとすれば、なにかしらのしっぺ返しをくらってしまうもの。頭では理解できていようとも、恋愛とは理性を狂わせてしまうほどの得体の知れない魔物がいるのだと思う。そうでなければ後で後悔するようなことを何度も繰り返したりはせずに済むと思う。それでもまた新しい恋愛を求めてしまうのは、きっと死ぬまで分からないような気がする。結局この作品は何を言いたいのか最後まで分からずに終わってしまったが、ボクはやはりウディ・アレンの作品が好きではないということだけはよく分かった。バルセロナの名所や三人の美女は美しかったが、他には何の魅力も感じなかった作品。

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スラムドッグ$ミリオネア

2009 - 11/05 [Thu] - 16:34

「スラムドッグ$ミリオネア」DVD鑑賞★★★★
原題:Slumdog Millionaire
監督:ダニー・ボイル
製作:イギリス、2008年
出演:デブ・パテル、フレイダ・ピント、イルファン・カーン、他

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(2009/10/23)
デーブ・パテルアニール・カプール

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テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。【シネマトゥデイ】

イギリスが発祥の地であるクイズ$ミリオネアだが、日本ではみのもんた司会でお馴染みだったテレビ番組。第81回アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか最多8部門を受賞した本作は、インドのスラム出身の少年の現在と過去を様々な要素を用いて描いていく物語。貧しい生活であっても、元気に兄弟で遊ぶ姿。そこからはじまる主人公の壮絶な生き様と、クイズ$ミリオネアの答えを連動させていき描いていく構成は素晴らしい。しかし一見波乱万丈に溢れる少年の一攫千金のチャンスや人生模様を描いたようにおもわれがちだが、これは純粋に一人の女性を想い続けていくラブストーリーに個人的には感じてしまう。なんの知識もないであろうスラム出身の少年が、予想を裏切りあと一問を残して不正を疑われて警察に連衡される。知識がなくとも勘で何度かは答えを正解したとしても、通常は何度も正解するのは難しい。しかし主人公の自らの過酷な生い立ちによって、答えを人生が自然と導き出してきた。そんな過去には、虐待や格差社会、宗教や子供を使った裏ビジネスなどといったインドの裏側の部分を凝縮して描かれている。そんな底辺の生活を強いられてきたからこそ得られた知識で大金を手にする。困難に立ち向い前向きに生きていき、初恋の女性への強い想いを貫こうとする姿は、観ていて痛々しくもあるが爽快感を不思議と感じてしまう。純愛サクセスストーリーと簡単にまとめようと思ったが、インドという国をデフォルメして描いているのがとても効果的であり刺激的でもあった作品。

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沈まぬ太陽

2009 - 10/25 [Sun] - 20:32

「沈まぬ太陽」★★★☆
監督:若松節朗
製作:日本、2009年
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、他
shizumanu
国民航空社員の恩地は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命ぜられる。同期の行天がエリートコースを歩むなか、やっと本社へ復帰するが、飛行機墜落事故という会社の危機に遭遇する。

山崎豊子原作の同名小説映画化。壮大なスケールで映画化した社会派ドラマは、上映時間が3時間以上のために、途中10分間のインターミッションを挟む力の入れよう。観る側にとってはとても鑑賞中に腰が痛くなってきてしまうのだが、なかなか見応えのある内容に仕上がっている。冒頭から航空史上最大のジャンボ機墜落事故の映像で幕を開ける。昭和30年代、日本は高度経済成長を遂げる中、主人公である恩地は巨大組織に翻弄され続け、海外勤務を命じられ僻地で辛い日々を10年も過してきた。労働組合委員長を務めた結果会社から左遷され、家族とも離れ離れの生活になり次第に追い込まれていく。そんな中やっと本社へ復帰できたのだが、また不遇な日々を送ることとなる。普通ならば投げ出したくなるような状態でも、恩地は自らの信念を貫き通す。巨大な組織に翻弄され続け、どんな過酷な運命にも立ち向っていく姿は男らしい。しかしもう少し器用に生きられればきっと彼の人生は180度違っていたかもしれない。強い信念を持ち腐敗した組織に立ち向っていく恩地を渡辺謙が鬼気迫る演技で演じている。一方、エリートコースを走り続けていく行天を演じた三浦友和も好演している。しかしこの二人の人間関係の描き方がやや薄く感じてしまう。物語の中心的な二人の人物だけに、もう少し丁寧に彼らの関係も描いてほしかった。昭和の不器用な人間、巨大組織の内部、政治と金の問題などを浮き彫りにした映像は見応え十分。くれぐれも鑑賞中の水分の取りすぎにはご注意下さい。

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映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック
(2009/10/21)
サントラ

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さまよう刃

2009 - 10/12 [Mon] - 22:40

「さまよう刃」★★★☆
監督:益子昌一
製作:日本、2009年
出演:寺尾聰、竹野内豊、伊東四朗、長谷川初範、木下ほうか、池内万作、岡田亮輔、酒井美紀、佐藤貴広、黒田耕平、山谷初男、他
yaiba
最愛の娘を、何者かに強姦され殺された長峰。進展しない捜査状況に苛立ち、失意のどん底にいた彼は、ある日、留守電に残っていた謎の密告から、犯人の少年を知ってしまう。彼は、自らの手で犯人を裁こうと行動に出る。【MovieWalker】

遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした内容というなんとも重苦しい空気が漂う作品。原作者である東野圭吾の作品の中でも問題作と位置づけられている作品なだけに、どういった風に映画化されるのか興味があった。原作を読んだときには暫くの間考えさせられた。時間が経った今現在でも、果たして主人公の長峰がとった行動が正しいのか分からない。たった一人の愛娘をクスリを使われ強姦され、挙句の果てには殺害されたら、きっと世の中の父親は長峰と同じことを考えてしまうと思う。こればかりは実際に娘を持つ父親しか分からないかもしれないが、原作同様に今回映画を観た後にもやはり犯人を殺してやりたいと思った。少年達の卑劣な犯罪の数々は減るどころか増える一方。少年法に守られている彼らは、数年すれば檻から放たれ普通の生活に戻っていく。犯罪を犯した少年達もいつか親になり子供を儲けたときに、被害者の親の心の痛みや行き場のない怒りが分かるのだろうか?いつか気付き反省したとしても失った命は二度と戻ってはこない。最近ではある事件の被告である元少年側が地裁に出版差し止めを求める仮処分を申し立てたらしいが、人を殺しておきながら自分の人権を主張することにどうも違和感を覚えてしまう。とても重く深いテーマだが、寺尾聰の演技が秀逸。静かな演技からは決して消えることなく癒されることのない怒りや憎しみが滲み出ていた。テーマが思いのだが少し軽く観えてしまったのが気になる。観る側に問題提議しており重い内容だったが、考えてもなかなか答えが出ない…。

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サブウェイ123 激突

2009 - 09/05 [Sat] - 19:30

「サブウェイ123 激突」★★★
原題:The Taking of Pelham 123
監督:トニー・スコット
製作:アメリカ、2009年
出演:デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ、ジョン・タトゥーロ、ルイス・ガスマン、他
subway123
NYで地下鉄がジャックされた。地下鉄運行指令室に勤めるガーバーは、人質となった19名の乗客のため、ライダーと名乗る犯人と取引することに。だが、彼の要求は、59分以内にNY市長に1000万ドルを持たせろというものだった。【MovieWalker】

1974年に公開された「サブウェイ・パニック」を、デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの二大スター主演でリメイクされた作品。それにしても二人とも老けて太ってしまったなぁ…。過去にも色々な役者たちとバトルしてきた二人が、今回は地下鉄会社の社員と地下鉄ジャック犯として壮絶な頭脳戦を繰り広げていく。いつも安定した演技力を見せてくれるデンゼル・ワシントンだが、今回は平凡な地下鉄社員という意外とも思えるような役柄。しかし彼にはある問題があり、そこから犯人であるジョン・トラボルタ演じるライダーに心の隙をつかれていく。トラさんの悪役もなかなかのハマリ役であり、迫力・貫禄もあり、そこにいい意味でのテンションの高さも加わっている。ガーバーが常に冷静な態度なために、二人のギャップが緊迫した雰囲気を生み出しているように感じられる。二人の会話が物語の中心となってくるだけに、切れ者の犯人と地下鉄を知り尽くした双方の会話劇は次第に観る者をクギ付けにしていくものがある。しかし良くも悪くも雑な部分が目立つのが気になってきてしまう。スピーディーな演出やアクションなどは評価できるのだが、何かが物足りなく感じてしまうのが残念。二人の迫力ある演技対決は見応えがあるが、その他の人物が全く目立たず存在感が残らないのが勿体無い。二人の演技が良かっただけになんだか拍子抜けしてしまった作品。

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ザ・クリーナー 消された殺人

2009 - 07/13 [Mon] - 20:04

「ザ・クリーナー 消された殺人」DVD鑑賞★★★
原題:Cleaner
監督:レニー・ハーリン
製作:アメリカ、2007年
出演:サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エバ・メンデス、キキ・パーマー、他

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(2009/07/03)
サミュエル・L・ジャクソンエド・ハリス

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犯罪や事故現場の清掃を請け負う元警官トムの元に、ある大邸宅での殺人現場を清掃する仕事の依頼が入る。ところがその裏には警察内の汚職絡みの陰謀が潜んでいた。事件に巻き込まれたトムは、真相の究明に乗り出す。【MovieWalker】

殺人や事故といった特殊な現場を清掃する男が、ある事件現場を依頼されて清掃したことから事件に巻き込まれていってしまう姿を描くクライム・サスペンス。主演のサミュエル・L・ジャクソンはいい演技をしており、監督のレニー・ハーリンとのコンビも過去にもあるのだが、決定的に何かが足りないのかイマイチ面白さに欠けているように感じられる。アメリカに実在する職業である特殊なクリーナーというのが主人公の職務。いかにもアメリカらしい職業といってしまえばそれまでだが、ボクは絶対になりたくない職業かもしれない。冒頭にある事件現場を清掃していく姿は、これぞプロの業と思わせてくれるようなものばかり。しかし肝心の中身はというと、清掃のプロの業には程遠く及ばないような気がしてならない。殺人の証拠隠滅をさせられ、殺人犯になりかねない状況でしかたなく事件の真相に迫っていくのは理解できるのだが、そこに警察の汚職、美人の未亡人、何か訳ありな相棒と出てきて怪しい雰囲気を演出している。出演者はそれぞれいい演技を見せてはくれているのだが、コピーにあるラスト6分40秒、この罠は見抜けないといったことはないだろう。事件の真相があまりよく出来ていないのがいただけない。

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その土曜日、7時58分

2009 - 07/09 [Thu] - 20:26

「その土曜日、7時58分」DVD鑑賞★★★☆
原題:Before the Devil Knows You're Dead
製作:アメリカ、イギリス、2007年
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、アルバート・フィニー、マリサ・トメイ、他

その土曜日、7時58分 [Blu-ray]その土曜日、7時58分 [Blu-ray]
(2009/07/03)
フィリップ・シーモア・ホフマンイーサン・ホーク

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NY郊外の小さな宝石店に強盗が現れ、店員の女性と2人組の犯人のひとりが死亡。この犯罪計画を3日前に決めたのはアンディ、ハンクの兄弟だった。やがて人生に行きづまった彼らの境遇と秘密が明らかになる。【MovieWalker】

ある兄弟が企てた強盗計画がもたらす悲劇を描いていくサスペンス。なんでもない穏やかな土曜日の7時58分に事件は起きてしまう。冒頭からあまり観たくもない悲惨な惨劇。そしてその嫌なムードのまま一部始終を鑑賞することになり、ある家族の崩壊を見せられていく。誰もがうらやむような優雅な生活をしている兄と、離婚した妻に養育費すらまともに払えないでいるダメな弟。そんな対照的な二人に一見感じてしまうのだが、実は兄は会社の金を横領して麻薬に溺れる日々を送っている。お互い金がどうしても必要であり、兄が弟にある強盗計画を持ちかける。そして計画は失敗し、同時に大切な母親も失ってしまうことになる…。時間軸を何度も過去へと戻していき、それぞれの人物の視点で描いていく。そこから兄弟の確執やその元凶となる父親の存在、そして歪んだ家族の関係があらわにされていく。人生に失敗している兄弟は必死に失敗を成功へと正そうともがいていくのだが、もはや負のスパイラルは落ちるところまでひたすら落ちていくだけ。崩壊していくだけの家庭。救われることなく落ちていく兄弟を演じるフィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホークの演技が素晴らしい。しかし彼らの演技がいくら素晴らしくとも、なかなか二人の兄弟に対して共感できるものではない。焦燥感にかられる哀れな男達をただじっと観ることしかできない。ひたすら重苦しい空気だけが残る作品。

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プロフィール

ワールダー

Author:ワールダー
性別:男
年齢:30代前半
血液型:B型
好物:ビール、和食、刺身
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、ドライブ、ビリヤード、スノーボード

*TBは承認制とさせていただきます。尚、不適切な表現などにつきましては、削除させていただきますのでご了承ください。

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